Texas Instruments(TI)は、ARM Cortex-A8を搭載したマイクロ・プロセッサ(MPU)製品「Sitara」として、1GHz駆動に対応した「AM3715」および「AM3703」を発表した。いずれもすでにサンプル出荷を開始しており、AM3715は、1000個受注時で参考価格26ドルとしている。

Sitara「AM3715」「AM3703」のパッケージ

「AM37x」ファミリは、動作周波数は300/600/800MHz/1GHzで、電力要件や性能要件に柔軟に対応することが可能。また、45nmプロセスを採用し、Cortex-A8およびNEONコプロセッサを組み合わせたことにより、2000DMIPSのプロセッサ性能を実現している。

さらに、PowerVRグラフィックスIPコアの採用により、OpenGL ES 2.0をサポート。毎秒2000万ポリゴンのレンダリングが可能だ。

AM3715とAM3703は、いずれもARM処理性能が従来品比で約40%向上、電力消費量は従来のSitaraファミリのMPUと比較して最大30%削減することに成功している。

2製品ともにピン互換となっているほか、「OMAP35x」やSitara「AM35x」プロセッサ製品群とのコード互換性も確保。これにより設計者が最終製品を要求される性能要件に合わせてシステムを拡張することが可能となっている。

なお、AM37x MPUを搭載したBeagle Board(Beagle Board-XM)も提供されており、オープンソース開発者によるコミュニティ、サードパーティ・ネットワーク各社の製品開発促進も可能となっている。