Broadcomは、「Broadcom Intensi-fi」製品ファミリとして1チップ802.11nデュアルバンド3×3ワイヤレス・ソリューション「BCM4331 Wi-Fiソリューション」を発表した。

同ソリューションは、クライアント・デバイスで450Mbpsのデータ転送速度を、3×3のAP(アクセスポイント)/ルータ構成では600Mbsのスループット(TCP/IP)を実現することが可能で、これを活用することで、ハイビジョン(HD)のビデオ・ストリーミングやバックアップ、ストレージ、マルチプレーヤ・ゲーム、オーディオ・ストリーミング、ワイヤレス印刷、写真共有といったマルチメディア・アプリケーションを複数実行することができるようになると同社では説明している。

また、2.4GHzまたは5GHzの周波数帯で、送信3本、受信3本のデータ・ストリームにより、完全な3×3のパフォーマンスを発揮することが可能だ。データ・ストリームとアンテナの数を増やすことで、高速化と長距離化を実現、伝送距離は従来の802.11nデバイス比で、最大40%向上させることが可能となっているほか、低密度パリティ検査(LDPC)コードおよび時空間ブロック符号化(STBC)によって、より確実で安定したワイヤレス通信が可能になり、さまざまなデバイスが混在する環境でもコンテンツを適切に配信することが可能となっている。

なお、BCM4331は65nmプロセスを採用しており、すでにサンプルの提供を開始している。