Webサービスを活用する方に「Gmail」ユーザは多い。7GBを超える無料ストレージ、強力な検索、Ajaxを使ったスムーズな操作性、スパムフィルタなど、どれをとっても便利さにあふれている。だが、こうした標準機能だけでなく、外部から提供されているソフトウェアを組み合わせれば、さらなる利便性の向上が可能だ。もっとGmailを使い倒すためにも知っておきたいソフトウェアを紹介しよう。
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【ご注意ください】本企画で紹介しているサービス/ツールについては各自の責任のもと導入、使用されるようお願いいたします。使用による不具合等について編集部では責任を負いかねますのであらかじめご了承ください。
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差出人プロフィールをソーシャルサービスから取得
名称 | Rapportive |
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ブログなどを通じて見知らぬ人から連絡があった際、Google検索でその名前や活動内容などを調べた経験はないだろうか。オンラインでの活動がそのまま自分の素性になろうとしている。それでも、メールアドレスくらいしか分からないのであれば、相手の情報をうまく取得できないケースも多いだろう。そこでFirefoxアドオン/Google Chrome拡張機能の『Rapportive』。メール差出人に関する情報をFacebookやLinkdInなどのソーシャルサービスから取得、Gmailのメッセージウィンドウに表示するようになる(取得できないケースも多い)。この機能は各サービスのソーシャルグラフを利用することで実現している。
企業であればCRMを使って似たような情報取得を行なう。Rapportiveは個人ユースのソーシャルCRMとでも言うべきソフトウェアだ。
Gmailを写真管理サービスにする
名称 | GPhotospace |
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『GPhotospace』は一風変わったソフトウェアで、Gmailを写真管理サービスとして使えるようにする。Gmailのストレージを活かしてアルバムを作り、その中に写真をアップロードできる。動作環境はFirefox 3以上となっているが、Windows向けベータ版では「XULRunner」を使い、スタンドアローンでも動作する。作成したアルバムは他のユーザとシェア可能だ。
さらにモバイルからも利用でき、指定したメールアドレスに写真を送信すると自動的にアルバムに保存される仕様となっている。また、同様の仕組みを使い、FlickrやBloggerといったサイトに写真をアップロードすることも可能だ。
ローカルアプリとGmailを関連づける
名称 | ChromeMailer |
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WebアプリケーションであるGmailの一つの弱点となるのがローカルアプリケーションとの連携だ。たとえば、テキスト上のメールアドレスをクリックした場合、起動するメールソフトにはローカルアプリケーションしか指定できない。そこで使ってみたいのが『ChromeMailer』(Windows用)だ。
常駐型アプリケーションで、対象WebブラウザはGoogle Chromeとなるが、Gmailをデフォルトのメールソフトに設定することができる。導入後は、メールアドレスやmailtoのリンクをクリックすると、Google Chromeを呼び出してメール作成画面が表示されるようになる。
アドレス帳をローカル環境でもフル活用
名称 | iContact |
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Gmailのアドレス帳(連絡先)は、メールをやり取りしているうちに自動的に蓄積されていくので登録の手間が省ける。外部サービスやMac OS Xのアドレス帳のように連携させることもできるので、ローカルのみで管理するアドレス帳にくらべると汎用性が高い。そんなGmailのアドレス帳をWindows上から扱いやすくしてくれるのが『iContact』だ。
Gmailからアドレス情報を取得し、閲覧や編集だけでなく、「Googleマップ」へのリンクや「Skype Out」との連携、ローカルのメールソフトを使ったメール送信といったアクションを実行することができる。
Gmailに乗り換えを考えているなら
名称 | Google Email Uploader |
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メールソフトを乗り換えるのは非常に面倒だ。Gmailがいかに便利であろうとも、既存メールが抱える大量のメッセージデータを移行させるのが面倒で、乗り換えに二の足を踏んでいる人は少なくないだろう。そこで使ってみたいのが『Google Email Uploader』だ。Google製のWindows用ソフトウェアで、Microsoft Outlook/ Outlook Express/ Thunderbirdに対応、指定したローカル上のメールフォルダをGoogleアカウント(Google Appsアカウント)に移行してくれる。
利用はGoogle Appsアカウントに限られるため、Gmailユーザは利用できない。職場のメールアカウントを移行する際などに使ってみたいツールだ。
大容量メールボックスをストレージ活用
名称 | GMailFS.app |
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Gmailはやはり大容量のメールボックスが魅力だ。Googleならではなの安定性も考えると、オンラインストレージとして使ってみたくなる。そこで紹介するのが『GMailFS.app』。MacFUSEを使って開発されており、GmailをMac OS XのFinder上にマウントすることができる。あとは保存しておきたいファイルをドラッグ&ドロップすれば、Gmail上にアップロードできるようになる。
アップロード速度が遅いのが難点ではあるが、バックアップ目的であったり、拠点間でファイルをやりとりする程度であれば十分に使えるのではないだろうか。
コマンドベースでGmailを操作してみる?
名称 | Gmailreader |
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GmailはWebブラウザから利用するのが基本だが、ターミナルを使い慣れた技術者であれば『Gmailreader』を試してみるのもよいだろう。Gmailをコンソール上で操作できるソフトウェアだ。最新メールの一覧表示、内容確認、作成、送信といった基本的な操作のほか、ラベル指定での表示、スパム指定も行なえる。
エディタは自分が使い慣れたものを利用可能。Gmailに関するすべての操作が可能というわけではないが、シンプルな利用スタイルであれば十分使えるだろう。
オフライン環境でGmailを利用できるAIRアプリ
名称 | GeeMail |
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Gmailは「Gears」によってオフライン利用を可能にするが、Gears自体はHTML5への移行が推奨されている。オフライン時にGmailをもっと使いこなしたいと考える人は『GeeMail』を試してみるとよさそうだ。Adobe AIRアプリで、Windows/ Mac OS X/ Linuxに対応する。Gmailのメッセージをダウンロードし、オフラインでの閲覧、メールの作成を可能にする。
インタフェースはGmailに似ているが、独自に作られたものだ。なお、日本語ローカライズされているが、メールの一覧や閲覧の際には日本語が文字化けしてしまう。
GTD実践のためにGmailを活用する
名称 | GTDInbox for Gmail |
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メールソフトとタスク管理の相性はとても良い。自分のタスクをメールとして送り、Gmail上で管理している人も少なくない。そしてタスクの管理法として「GTD(Getting Things Done)」がよく知られている。GmailでGTDを実践するなら使ってみたいのが、Firefoxアドオンの『GTDInbox for Gmail』だ。Gmail上でメールを作成する際にタスク作成を選択でき、各タスクはプロジェクトやアクションなどの種別をラベルで管理することが可能になっている。
既存メールをGmailに移行したい
名称 | Google GMail Loader |
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『Google GMail Loader』は、Gmail乗り換え支援ツールとして、既存メールデータの移行をサポートしてくれるものだ。Windows版とLinux版を用意。既存のメールディレクトリにあるメールをGmail上に転送してくれる。
多くのメールアプリケーションがサポートする、mbox/ MailDir/ MHなどのメール保存形式に対応しており、「Inbox」「Sent Mail」いずれかに送信することが可能だ。Google GMail Loaderを使えば面倒な移行作業もだいぶラクになるだろう。