シャープは5月12日、720pのハイビジョン画像を立体映像(3D)として撮影できる携帯機器向け3Dカメラモジュールを開発したことを発表した。2010年7月よりサンプル出荷を開始、2010年中の量産出荷を計画している。

720p対応の携帯機器向け3Dカメラモジュール

3Dの映像は、右眼用と左眼用の映像を2台のカメラで同時に撮影し、1つの映像に合成するため、3Dカメラには、2台のカメラ間の色調整や位置ずれ補正などの画像処理を行う周辺回路が必要で、小型化や軽量化が課題となっていた。

同社では、左右2つのカメラが出力する映像に対して、色・明るさを調整する「カラーシンクロ処理」、映像信号のタイミングを同期化する「タイミングシンクロ処理」、位置ずれを調整する「光軸調整処理」の機能を搭載。また、イメージセンサから信号を高速に読み取る読出技術も搭載したことで、ハイビジョンでの立体映像の撮影を可能とした。

さらに、高密度実装技術の活用により、コンパクトな形状を実現。デジタルカメラや携帯電話、スマートフォンなどモバイル機器への搭載が可能となっている。