富士通セミコンダクター(FSL)は、フラッシュメモリ内蔵8ビットマイクロコントローラー(マイコン)「F2MC-8FXファミリ」に、1.8V電圧動作を可能とした3シリーズを追加したことを発表した。2010年5月上旬よりサンプル出荷を開始、同7月より量産出荷を開始する予定でサンプル価格は250円からとなっている。
3シリーズは、LCD制御機能を搭載した64ピンの「MB95370Lシリーズ」6製品と、80ピンの「MB95310Lシリーズ」6製品、およびI2Cインタフェースを最大2チャネル搭載した24ピンの「MB95350Lシリーズ」6製品、合計18製品となっている。
いずれもLCD制御機能を備えているほか、1線式オンチップデバッグを採用しており、カスタマはデバッグで占有されるピン数を最少にして、開発を行うことが可能となる。
また、MB95370LシリーズおよびMB95310Lシリーズは、LCD制御機能のほかに各種タイマや通信機能、A/Dコンバータや発振回路を搭載しており、ヘルスケア機器のシステム構成部品の削減が可能となる。
さらにMB95350Lシリーズは1.8Vの低電圧動作が可能で、I2Cインタフェースを最大2チャネル搭載しており、テレビやエアコンなどに用いるリモコンのサブマイコンとして活用することが可能だ。
なお、同社では3シリーズ合計で2010年度600万個の販売を目指すとしている。