Xilinxは、同社FPGA「Spartan-6」を用いた産業オートメーション(FA)システムデザイン向けターゲット・デザイン・プラットフォーム(TDP)を発表した。
同社では、同プラットフォームを活用することで、リアルタイム・イーサネット・ネットワークの開発を加速することができ、高速コネクティビティと信頼性が高いコミュニケーションを、企業のみならず工場現場でも実現することができるとしている。
これにより産業機器の開発者は、Spartan-6を1つ用いて複数のイーサネットプロトコルやカスタムプロセッシングアルゴリズムを産業用ネットワークやオートメーションシステムに統合することが可能となる。
また、完全な開発環境が提供されており、ネットワークゲートウェイやネットワークブリッジ、プログラマブル・ロジック・コントローラ(PLC)、マシンビジョンシステム、その他さまざまなエンベデッドコントロールシステムといった産業向けアプリケーションに合わせて最適化されている。
FPGAメザニンカード(FMC)に準拠したAvnetの「Spartan-6 LX150T FPGA 開発ボード」および産業用ネットワーク ドータカードをはじめ、Beckhoff のサードパーティ評価用「EtherCAT コア」、ソフトウェア環境「ISE Design Suite Embedded Edition」、EtherCATターゲットリファレンスデザインが同梱されており、将来的には、産業用イーサネットキットへの新しいアドオンが加わり、利用できるドータカードやリファレンスデザインが増える予定となっている。
なお、同プラットフォームによるイーサネットキットは、すでに販売代理店であるAvnetより限定数量で出荷を開始しており日本でも2010年4月から全面的な出荷開始を予定している。また、キットの価格は1,895ドルとなっている。