Webサーバーの管理やメンテナンス
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IISマネージャーでは、IISの再起動などの操作だけでなく、Webアプリケーションの個別設定を細かく行うこともできる。
たとえば「構成エディター」アイコンをクリックすれば、web.configファイルを編集できる。しかも、XMLファイルとして編集できるのではなく、項目ごとに分類されていたり(画面左)、あるいは各要素に入力可能な値をドロップダウンリストで示してくれる(画面右)ため、安心してweb.configの編集を行えるようになっている。
また、サーバーマネージャーからはIISに対してベストプラクティスアナライザーが使用できるので、日々の設定項目について、セキュリティ面などで問題がないかどうかを確認することも簡単だ。
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さらに、Windows Server 2008から「失敗した要求トレース」という機能によって、重いページや404エラー、認証エラーなどを簡単に検出できるようになった。このトレース機能を使用すれば、たとえば「表示に5秒以上かかっているページを検出する」といったことが簡単にできるのだ。
トレースの有効化や無効化はIISマネージャーから設定できるため、開発時だけでなく運用中であっても、Webサーバーの運用において問題が発生していないかを容易に診断できる。
使い方も簡単だ。まず、「失敗した要求トレース」の機能を有効化する。
次に、検出したい要求の種類を設定する。状態コード(ステータスコード)や、所要時間などを指定することが可能だ。
そうすると、指定された条件に合致するリクエストに対して、個別のログファイルが出力されるようになる。たとえば、指定した所要時間を超えたリクエストが発生した場合は、以下のようなログファイルが出力されるのだ。
また、ASP.NETアプリケーションであれば、System.Diagnostics.Traceクラスを組み合わせて、自由にエラーメッセージを出力することもできる。
さらに、Windows Server 2008 R2からは、この「失敗した要求トレース」の機能はFastCGIに対応しているので、PHPなどの開発者にも利用できるようになっているのだ。