ルネサス テクノロジは、低消費電力が要求される小物家電機器向けとして少ピンのフラッシュメモリ内蔵マイコン(フラッシュマイコン)「R8C/Mxシリーズ」を製品化したことを発表した。

同シリーズは、同社のフラッシュマイコンR8Cファミリにおいて、低消費電力と少ピンを追求したシリーズで、第一弾製品として、14ピンパッケージの「R8C/M11Aグループ」と20ピンの「R8C/M12Aグループ」合計6品種18型名を2010年3月よりサンプル出荷する計画。サンプル価格は100円。

「R8C/M11A」と「R8C/M12A」のパッケージ外観

いずれもプロセスなどを見直すことで、動作中の消費電力を同社従来品比で約60%低減した1MHzあたり150μAを実現。また、待機時電流も同約50%減となる1μA以下を実現しており、機器の省エネルギー化を可能となる。

さらに、センサ検出や制御向けにタイマやコンパレータを搭載。CPUによりソフトウェアで処理していたものをハードウェアで実行することで、リアルタイム性を向上しているほか、3相パルス出力が可能なタイマを内蔵したことで、モータ制御なども可能となっている。

このほか、内蔵しているデータフラッシュは、従来品の書き換え/消去電圧2.7Vから、新たに1.8Vに低電圧化。電池駆動製品などの電源遮断時のデータ退避などの用途にも使い勝手が向上した。