対話デモンストレーションとヴイストン大和氏のコメント
プレゼンテーションに続き、「GoTalkヴイストンLite」による対話プログラム開発のスクリーンショット紹介、「Robovie-X」を用いた実際の対話デモンストレーションも行われた。
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対話パターン(ダイアログ)に名前をつけ、ユーザー側とロボット側それぞれの発話する言葉を設定できる |
ロボットをほめた場合の例。ユーザーが「かっこいい」「かわいい」などと話しかけると、ロボットは「いえいえ」「まあね」などと応答する設定 |
「Robovie-X」によるデモを行うアジリングア代表の瀬尾氏 |
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"GoTalk"によるプログラム開発の基本は、朝の挨拶、ほめた時といった各シチュエーションごとに、ユーザーの言葉に対してどうロボットが言葉を返すか、という対話パターン(ダイアログ)を設定していくこと。音声認識させるユーザーの発話、音声合成するロボットの発話、それぞれの言葉を1対1でなく複数登録できるのがポイントだ。それだけで、ロボットをほめる場合なら、ユーザーが「かっこいい」「かわいい」など、登録した発話のいずれかで話しかけると、ロボットも「いえいえ」「まあね」など、登録した発話の中からランダムで返答するようにできる。もちろん、発話とともに実行するモーションを設定することも可能となっている。
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筆者が試しに作成した「お茶」のダイアログ(部分)。ダイアログをどんどん追加してさまざまなシチュエーションに対応させることも可能 |
対話プログラムの実行中に表示されるウィンドウ。認識の状況などが示される |
モーションの設定には、下部のコマンド・ボックスにある「アクチュエータ」アイコンを選択。複雑なプログラミングもこれらのアイコンから行える |
発表の最後にはヴイストン代表の大和氏からもコメントがあった。
ロボットのコミュニケーション能力アップに重要と考え、"Robovie"シリーズももともと音声機能を持たせていたが、あらかじめ用意した音に限られ、歩きながら音がする、"挨拶"というボタンを押すと"こんにちは"と話すなどの"決め打ち"だったと言う。「"GoTalk"を使うことで会話、対話ができるようになった。音声認識ソフトではなく"対話ソフト"というところがポイント」とし、ロボットが言葉を認識して理解し、もう一度聞き返したり、それに対してどのようなアクションをするか、という知能的なプログラミングができる点を強調した。
また大和氏は、研究や趣味の分野の他、店舗などで顧客との対話により商品紹介をする用途の可能性にも触れ、「非常に使いやすく作られているので、いろんな活用場面が今後たくさん出てくるのではないか。私どもの製品によい付加価値を付けるソフトを作っていただいたと喜んでいる。ぜひいろいろ活用いただいて、対話ができるようになることでロボットの社会に入るスピードが少しでも早まってくれれば」と発表を締めくくった。