高砂製作所は、電気自動車(EV)用の20kW中容量急速充電器「TQVC200M1」を製品化、販売を開始したことを発表した。価格は250万円(税別、設置工事、保守費用別)で、出荷は2010年3月からを予定。3年間で1,000システム以上を販売する計画としている。なお、機器販売後の工事、現地調整、保守などについてはNECグループとして連携しサポートを行っていくとしている。

同社は2009年5月より、EV用休息充電器として50kWタイプ「TQVC500M2」の販売を開始しており、今回の製品は同シリーズの第2弾製品となる。

50kWタイプ「TQVC500M2」(左)と20kWタイプ「TQVC200M1」

従来の50kW品比で、設置面積を約1/2に省スペース化しながら、30分から1時間程度(80%充電)で、50km~100km程度走行可能な充電を実現する。これにより、設置スペースの限られた場所への設置やショッピングモール、スーパー、病院などの人が多く集まる場所への適用も可能になるという。

動作電源はAC200V±30V(三相、50/60Hz)。出力電圧は50~500V、出力電流は0~62Aで、定電流制御方式による電源制御を実施。保護機能として過電流、過電圧、過温度などが搭載されているほか、外部遠隔制御ポートとしてシリアルポートを1ch備えている。