パナソニックは9月18日、ロボット技術を応用し、要介護者が自立生活を送ることをアシストするベッド型ロボット「ロボティックベッド」を開発したことを発表した。

パナソニックが開発したロボティックベッドの各動作状態

介護用品であるベッドと車いすの機能を併せ持ったロボットであり、利用者の操作でベッドから車いす、車いすからベッドへと変形が可能であり、これまで付き添い介護者による介助などを受けてベッドから車いすへと移乗する負担や、転落による怪我などを軽減することが可能となる。

ベッドおよび車いすの変形に伴うパーツの分離と合体はロボットが自動で実行するほか、車いす状態における運転時は、人や障害物に対する回避誘導が行われる。

また、対話型インタフェース機能を搭載しており、ベッド形状から車いす形状に変形させることが可能なほか、車いすでは、利用者が直感的に使うことが可能なコントローラを用いることで、車いすとベッドの合体指示や、車いすの運転を行うことが可能だ。

さらに、ベッド、車いすともに、それぞれの使用形態に応じ、クッションの形状を変化、利用者に対する最適化を行えるほか、利用者の寝返りをアシストすることで床ずれ防止も実現できる。

加えて、テレビ視聴、ネット家電との連携、セキュリティカメラの確認などが可能な情報インタフェース「ロボティックキャノピー」を搭載している。同インタフェースのディスプレイ部分は、姿勢に応じて位置を変えることが可能である。