米National Instruments(NI)の日本法人である日本ナショナルインスツルメンツ(日本NI)は9月2日、、単軸/多軸モータを用いた高度なモータ制御アプリケーション開発向けソフトウェア「LabVIEW NI SoftMotion モジュール」と、同社およびさまざまなベンダが提供するサーボドライブ、ステッピングドライブと接続して使用できるPAC(programmable automation controller)製品「NI CompactRIO」の新モジュールを発表した。

SoftMotion モジュールの画面と「NI CompactRIO」の新モジュールであるCシリーズの外観

同モジュールでは、PLCopenにより定義されたモーションコントロールライブラリをベースとした関数ブロックを用いて、モーションプロファイルをプログラムすることができる。この関数ブロックには、直線、弧、コンタリングタイプの関数ブロックや、電子ギアやカムなどのオペレーション用関数ブロックが用意されているほか、軌道生成、スプライン補間、位置/速度制御、エンコーダの実装など、カスタム仕様のモーションアプリケーション設計向けの関数も搭載されている。同モジュールはLabVIEWのアドオンモジュールであるため、これにより、モータ制御用アプリケーションとI/O、計測などを共通の開発環境上で同期させることができるようになる。

また、同モジュールをCompactRIOと組み合わせることで、高度なモータ制御アプリケーションを効率よく構築することが可能となるという。新たにリリースされたCシリーズドライブインタフェースモジュールにより、自動的にFPGAのプログラミングを行って、現行のアプリケーションにFPGAの特性を生かすことが可能となる。

CompactRIOの新シリーズであるCシリーズドライブインタフェースモジュールは、他数のサーボドライブ、ステッピングドライブと直接接続でき、既存のものも含め、新しいモータやドライブをモーションシステムに盛り込むことができる。単軸ステッピングドライブインタフェースモジュール「NI 9512」はステッピングドライブとモータに接続するもので、単軸サーボドライブインタフェースモジュール「NI 9514」はインクリメンタル型のエンコーダフィードバックが、同モジュール「NI 9516」にはデュアルインクリメンタル型のエンコーダフィードバックがそれぞれ搭載されており、いずれのモジュールもサーボドライブとモータに接続して用いられる。

なお、価格は、LabVIEW 用NI SoftMotion モジュールスタンダードが23万7,000円から、NI 9512が9万2,000円から、NI 9514が9万9,000円から、NI 9516が10万5,000円からとなっている。