コンピュータソフトウェア著作権協会(ACCS)によると、警視庁は1日、インターネット上のタレントの写真を著作権者に無断で複製し、卓上カレンダーを制作して販売していたとして、北海道旭川市の24歳の無職女を著作権法違反の疑いで逮捕した。

女は、小学館が発行する漫画雑誌「ビッグコミックスピリッツ」などに掲載されたタレントの皆藤愛子さんの写真の画像データがネット上の画像掲示版にアップロードされていたのを悪用し、無断で複製して卓上カレンダーを制作した。その上で、カレンダーを神奈川県横浜市の男性らに対し、2009年2月14日~3月13日の間3回にわたり計3,900円で販売した疑い。写真は写真家の齋藤清貴氏が撮影したもので、女はYahoo!オークションを通じ、カレンダー1セットを1,000円~1,100円で出品していた。

警察の調べによると、女性は2006年10月から2009年6月1日に逮捕されるまでの約2年半の間に、約700万円を売り上げていた。女は、「生活費を稼ぐために海賊版を販売していた」と供述しているという。

家宅捜査の結果押収された物品(警視庁世田谷署提供)

小学館から相談を受けたACCSが警視庁に相談した結果、捜査を開始。警視庁は女を6月1日に逮捕、3日東京地検に送致した。逮捕同日に行われた女宅の家宅捜索では、ノートPCやハードディスク、通帳など、16点を押収した。