文化庁、国立新美術館、CG-ARTS協会は、時代を切り拓く作品を通して、未来へのつながりを体感できるフェスティバル「第12回文化庁メディア芸術祭」を国立新美術館にて開催している。開催期間は2月15日まで。
第12回文化庁メディア芸術祭の会場となっている国立新美術館 |
同芸術祭について、文化庁芸術文化調査官である野口玲一氏は「国内で、有数の規模のメディア芸術のイベントであると自負しております。2,000作品ほどの応募作品のうち、約4分の1ほどの作品が、海外からの応募であり、国際的に認知されたメディア芸術のイベントです。今年も非常に優秀な作品がたくさん集まっているので、みなさんに楽しんでいただきたいと思います」と語った。
また、CG-ART協会の文化事業部部長の安部芳久氏は「今回展示している作品は、未来志向で元気があり、"未来もまだまだ捨てたもんじゃないよ"ということを垣間見せてくれる作品が多いと思います。実際に、みなさんにもご覧いただいて、是非感じていただきたいと思います」と挨拶。今年の作品の傾向については「年々海外の応募が増えており、世界的なフェスティバルに育ってきています。なおかつ日本独特のフェスティバルになっていると思います。具体的には、エンターテインメント部門の受賞作品に『TENORI-ON』や、『君の身体を変換してみよ展』が選ばれていたりと、一見メディアアートのような作品がエンターテインメント部門で選ばれています。逆にアート部門では、非常にエンターテインメント的な作品も受賞しており、同芸術祭を通じてアートとエンターティンメントが融合していっている様子が、ご覧いただけるのではないかと思います」とコメントした。
各部門の大賞作品紹介
マンガ部門大賞(ストーリーマンガ) |
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ピアノの森 |
アニメーション部門大賞(短編) |
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つみきのいえ |
アート部門にて、大賞を受賞した「Oups!」の作者Marcio AMBROSIO氏は、「大賞をいただけてとても光栄に思っています。日本は、とてもテクノロジーや、アニメーションといった側面で世界的に有名です。なので、私がこの作品を通して賞をいただけたことを大変嬉しく思います」と受賞の喜びを語った。