パナソニックは2月4日、2008年度第3四半期の連結決算を発表した。併せて2008年11月27日に発表した2009年3月期の連結通期業績予想および2008年10月28日に発表した期末配当予想を下方修正した。
2008年度第3四半期連結決算(2008年4月1日-12月31日累計)における売上高は対前年度比9%減の6兆2,237億円、営業利益は同34%減の2,545億円、当期純利益は同70%減の654億円となった。
2008年度第3四半期連結決算(2008年4月1日-12月31日累計:パナソニックのWebより抜粋) |
2008年度第3四半期連結決算(2008年10月1日-12月31日:パナソニックのWebより抜粋) |
連結通期業績予想(2008年4月1日-2009年3月31日)では、売上高は7兆7,500億円、営業利益は600億円、当期純利益はマイナス3,800億円としている。2008年11月の発表と比べ売上高で7500億円、営業利益で2800億円の下方修正となり、当初は300億円の黒字と予測していたが赤字決算に転落する見通しだ。
下方修正の理由について同社は、前回業績予想公表後の国内外における経済情勢の悪化に伴う販売減や一層の円高が進み為替レートを見直したため収益悪化が予想されること、この状況に対応するため収益改善に向けた事業構造改革の追加実施などを見込んだことを挙げている。
2009年度に向けての対策としては、本年度、すでに実施したものを含めて国内13拠点、海外14拠点の合計27拠点の閉鎖を予定しているほか、不採算事業の撤退及び固定資産の減損、国内外を含めて15000人規模の人員削減を行い、1000億円のコスト削減効果を見込んでいる。
期末配当予想では、2008年10月に発表した22円50銭から7円50銭へと下方修正し、年間では同45円00銭から30円00銭となるもようだ。