Analog Devices(ADI)の日本法人であるアナログ・デバイセズは1月21日、同社のオペアンプファミリ「FastFET」の新製品としてFETオペアンプ「ADA4817」を発表した。すでに量産出荷中であり、単価は1,000個受注時で2.95ドルからとしている。

FETオペアンプ「ADA4817」

同製品は、1GHzで動作し、医用診断装置や携帯機器、計測機器などに向けた設計がなされている。シングル品「ADA4817-1」およびデュアル品「ADA4817-2」の2種類がラインナップ。同社が特許を保有するXFGBプロセスで設計されており、高入力インピーダンスに加え、高速と低ノイズ(電圧ノイズ:4nV/V ̄Hz、電流ノイズ: 2.5fA/V ̄Hz)を実現する。

また、低ノイズ、低オフセット電圧(最大2mV)、1.5pFの入力容量、そして1050MHzで-3dBの帯域幅という特長により、フォトダイオードのプリアンプのような広帯域トランスインピーダンス・アプリケーションだけでなく、データ・アクイジションのフロントエンドにも対応可能となっている。

電源電圧範囲は5Vから10Vで、単電源および両電源での動作が可能で、アクティブ・フィルタやADCドライバなどのさまざまなアプリケーションで動作するように設計されている。