キーウォーカーが開発した次世代検索エンジン「Satori」は、こうした6年間に渡る研究開発をベースに、次世代型の自然言語解析技術としたもので、言葉どうしの意味の関連づけを行い、膨大な情報を、自動的に分類/整理/表示することで、必要な情報へ誰でもスピーティーにアクセスできるようにしたという。

ニュース記事内のさまざまなキーワードを意味解析し、「人」「集団」「場所」「作品」「イベント」「(記事中の)発言」などの項目ごとに自動分類し、記事にタグを付与するほか、項目別に分類されたタグをクリックすることで、目的とする記事を迅速に見つけだし、アクセスすることができるようになるという。

Satoriを採用しているAFPBB Newsでは、「オバマ」と入力すると、「人」では、「ヒラリー・クリントン」「ジョン・マケイン」などが、「集団」では、「フォード」や「ゼネラル・モータース」などの話題となっている企業名があがっており、オバマ氏に関するどんな情報が欲しいかにあわせて、情報を絞り込むことができる。

Satoriのキーワード分類例。「コンテンツへの意味的インデクシングの提供」が最大の特徴だ

「Satoriはメディアになることができるエンジン」と自信を覗かせる真瀬社長。ちなみにSatoriは"慧"とも書く

キーウォーカーの代表取締役社長 真瀬正義氏は、「我々を取り巻く情報は、ネットの普及によって、情報大爆発ともいえる時代を迎えており、既存の検索エンジンでは、必要な情報に辿り着くのに時間がかかる。仕事での情報検索、家庭での情報検索でも、多くの時間を割かれているのが現状。とくに、検索に不慣れな人は、多くの時間を費やしていも、必要な情報に辿り着けないというほど情報が氾濫している。Satoriでは、情報を自動的に分類、整理し、必要な情報に短時間で辿り着ける検索エンジンの創出を目指した」という。