奈良県警は6日、不特定多数のネット利用者に提供する目的で児童ポルノ動画を所持したとして、愛知県豊田市の39歳の自営業男を児童買春・児童ポルノ禁止法違反の疑いで逮捕した。男は、通称「うな鯖」と呼ばれるサーバを管理。ファイル共有ソフト「うたたね」を通じ、児童ポルノ画像などを提供していた。すでに逮捕された利用者の供述から、男が割り出された。

奈良県警は、2008年1月から「うな鯖」とその利用者に関し捜査を継続。2008年1月に利用者である三重県四日市市の男が逮捕されたのを皮切りに、大学生らも含め利用者5人が児童買春・児童ポルノ禁止法違反(提供目的所持)の疑いで逮捕されたが、サーバ管理者の逮捕には至っていなかった。

だが、最初に逮捕された三重県四日市市の利用者の男を取り調べる過程で、サーバ管理者の自営業男の割り出しに成功。

1月6日午前11時45分、自営業男の自宅において、児童ポルノ動画「関西援交20 りこ まみ」などを提供目的で所持していたとして、現行犯逮捕した。

奈良県警によると、児童買春・児童ポルノ禁止法違反でサーバ管理者を逮捕するのは、全国で初めてという。