Analog Devices(ADI)は、同社の統合プロセッサ「Blackfin」の新たな製品として「Blackfin ADSP-BF51xファミリ」を発表した。すでにサンプル出荷を開始しており、価格は2万5,000個受注時で4.95ドルからとなっている。
「ADSP-BF512」「ADSP-BF514」「ADSP-BF516」「ADSP-BF518」の4種のプロセッサで構成され、最大で400MHz(800MMACS)のクロックスピードを実現する。116KBのRAMのほか、オプションとして4MビットのSPIフラッシュメモリを内蔵している。
また、開発者がプログラム実行時の処理要求に合わせてプロセッサの消費電力を調整できるダイナミック・パワー・マネジメント(DPM)機能を内蔵し、100MHz動作時で8.5MMACS/mWを実現する。
さらに、BF512を除いた3製品には、標準フラッシュメモリとWi-Fiカード接続用セキュア・デジタル入出力(SDIO)、携帯機器と民生用電子機器アプリケーション向けに消費電力を最適化したCE-ATAストレージ・インタフェース、さまざまな民生用電子機器、ワイヤレス機器、ナビゲーション機器、および産業用アプリケーションにおける大容量ストレージ・フラッシュメモリ搭載のための組み込みマルチメディア・カード(eMMC)インタフェースなどの携帯型アプリケーション向けストレージインタフェースが搭載されている。