CANなどの車載ネットワークの通信プロトコルに対応した総合開発支援装置の提供を行うベクター・ジャパンは10月22日、FlexRay通信用のエディタ「FIBEX Explorer pro」の販売を開始したことを発表した。価格は36万円(税別)。

同エディタは、ECUなどの各ノード間でデータや情報をやりとりするときに使われる共通のデータベース(フォーマット) の一種であるFIBEX (Field Bus Exchange Format) 用エディタ。

これを用いることで、開発、統合、テストを行うエンジニアは、FlexRayクラスタの通信マトリクスの全体像を把握でき、フレームの追加や、システムテストのパラメータの変更など、既存のFIBEXファイルを編集することが可能となる。

また、FIBEXデータモデルを直接編集するため、標準規格どおりに情報を一切失うことなくデータを編集することが可能だ。

このほか、プロジェクトやタスクに準じて明確に構成された包括的なウィンドウが用意されており、スケジュールはグラフィカルに表示されるほか、実用的な表示オプションやフィルタオプションを用いることで、解析の容易さを持たせている。

クラスタもしくはECUのFlexRayパラメータの編集や、すべてのデータをXML形式の生データとして表示することができるほか、ハイパーリンクからXMLリファレンスにアクセスできるため、ASAMが規格したFIBEX通信データ交換フォーマットに加え、メーカー固有の情報も参照することが可能となっている。