小型衛星に宇宙旅行。英国独自の宇宙開発は、そのいずれもが国のプログラムとは無関係の私企業によるもの。スィーティング教授によると、「英国は国としての宇宙プログラム予算はない。SSTLは政府予算をもらっていないし、サリー大学も国のリサーチカウンシルから少しもらっているだけで、資金源は主に産業界との契約によっている」。
英国の宇宙予算は約2億UKポンド(約400億円)で、そのほとんどがヨーロッパの宇宙機関であるESAの予算となる。ESAから英国の企業が何かしら受注するような形で資金は戻ってはくるのだが、国としての独自宇宙プログラムはない。「英国では、宇宙といえばNASAだと思っている人が多い」、「宇宙開発が普通の人の生活に役立っていることがあまりにも知られていない」という状況を変えるには、こういった大きな会議を開くことがプラスに働く。この会議のオープニングには、ビデオながら、総理大臣の挨拶まであった。
最後に、宇宙分野における日英の協力関係の可能性についてスィーティング教授に聞いてみた。「宇宙開発で日本と協力関係の鍵となる分野は、宇宙科学だろう。将来的には、宇宙の商業利用の方面も考えられるかもしれない」。
日本の宇宙開発を背負って立つ若者たちは、これからどんなふうに他の国と協力関係を結んでいくのだろう。日本ならではの価値と存在感を出せるようになるといい。
