リサイクルワン 取締役 辻本大輔氏

そして、最後に企業ブランディングのためのカーボンオフセット活用について、リサイクルワン 取締役 辻本大輔氏が説明。辻本氏はまず、価格が通常のものよりも5%~10%高くても、カーボンオフセットを利用した商品を購入したいというユーザーが7割を越えるというgooリサーチの調査結果を示すなどして、消費者の地球環境貢献意識が高いこと訴えた。

企業がカーボンオフセットを導入した場合の効果として辻本氏は、「商品・サービスの差別化」「環境配慮を切り口にした販売促進」「会社のブランド力アップ」「会社のイメージアップ」「従業員に環境意識アップ」「より投資対効果の高いCO2削減」を挙げた。

そしてカーボンオフセット実現するにあたっては、CO2排出量の把握と削減目標の設定を行った上で、自助努力による削減を行うことが大前提で、全体戦略の中で位置づけを考えた上で、効果や他社の動向を踏まえて展開することが重要だと述べた。

導入のポイントとしては、手順の公表や認証機関による第三者審査などにより仕組みとして信頼性を担保すること、確かなCO2排出量の算定やCO2削減プロジェクトに関する適正な情報開示、省エネや燃料転換などの本質的なCO2排出量削減、事業やポリシーに則した企業らしさ、その企業ならではの方法で行うことなどを挙げた。

そして辻本氏は国内での事例として、近畿日本ツーリストのカーボンオフセット教育旅行、アウディのカーボンオフセット付き自動車/自動車ローン、住商フルーツのカーボンオフセット付きバナナ、ローソンのカーボンオフセット懸賞キャンペーン、ヤフーの個人向けカーボンオフセット販売+ポータルの紹介を行った。