富士通アイソテック 取締役
栃本政一氏

また、ここではパソコンやPCサーバの修理も行っているが、修理部門が量産工場にあるのも大きなメリットだと富士通アイソテック 取締役 栃本政一氏はいう。「別のところにあれば、量産品へのフィードバックに遅れが生じる。故障の原因を量産部隊の人間がいち早く知ることによって、仮に製造に問題があれば直ちに改善ができる。また、設計工程へのフィードバックも行える」と語った。

品質向上への取り組みは、生産現場だけではなく、設計段階から始まっている。

富士通アイソテック 品質保証部 シニアマネージャー
須沢博充氏

PCサーバの品質担当である富士通アイソテック 品質保証部の須沢博充氏は「開発の段階から品質を作り込んでいくのが非常に重要」と語る。ものづくりのおいては、企画段階からFITも参加。使い易さ、作り易さの検証なども行っている。具体的には、FITと富士通の川崎工場をネットワークで結び、3次元設計シミュレータ「VPS」を用いた遠隔地間のデザインレビューを行い、組み立てする部材の大きさや製造方法のチェックなどを行う。 また、製造ライン構築にも3次元シミュレータを利用して、製造ラインの流れを確認することも行うという。

開発部門とのコラボレーション

このような開発から製造まで一貫した国内生産体制を確立していくことによって、富士通では品質を確保しているというわけだ、

富士通のPCサーバPRIMERGYを利用した連載「小規模ユーザーのためのセキュアサーバ導入のポイント」や、高鹿陽介氏によるレビュー記事「サーバの信頼性はハードで決まる!!」も掲載中なので、こちらも参照されたい。