厳格な「軍事的管理制度」にもほころび
華為はもともと、厳格な「軍事的管理制度」で有名だった。軍人を鍛え上げるようなスパルタ教育、軍隊規律のような水も漏らさぬ管理体制で競争を勝ち抜いてきたと信じられてきたのだ。しかし、最近の連続自殺事件のため、華為の軍事的管理制度も試練に直面している。
華為の従業員がなぜ自殺したのかについては、いくつかの原因が考えられる。しかし国内業界の一部は、より大きな文脈、すなわち中国通信業界の深刻な「奇形」ぶりが、華為や華為従業員を「謀殺」したとみている。
3G免許取得の遅れから強いられた海外進出
中国通信業界の管理監督者たちの不作為、功労よりは無過失を追い求める事なかれ主義が、業界再編と3G免許取得の度重なる延期をもたらし、華為に止むにやまれぬ海外進出を迫ったと考えられる。華為はしばしば「国内のキャリアさえ御社の設備を使っていないのになぜ我々に売りたいのか」と海外キャリアから質問されたという。華為がこの間直面してきた困難は、想像に余りある。3G免許取得が遅れに遅れたため、「小霊通(中国版PHS)」のような遅れた技術が中国で商用化され、華為の成長は輸出に頼らなければならなくなった。
中国では、通信キャリアによる市場独占の結果、キャリアが強くなって集団調達制度を導入、このため設備メーカーが互いに価格を抑え、利潤率が大いに蚕食され、華為の従業員は苦境に落ちた。中国移動(チャイナモバイル)のような大手キャリアは、設備メーカーから低コストで設備を仕入れ、業界の未来に苦い果実を残したのである。
ある華為の従業員が、BBSにこう記している。
「我々(華為の従業員)はこの道をたどり、退路が無くなったときに高い代価を払った。会社の経営陣もこのために健康を犠牲にした。後に来る人たちも絶えず自分の生命を削っている。業界のナンバーワンになるという目的を達するために」