以下にコンポーネントに共通の属性について簡単に説明する。コンポーネント個別の属性については、チュートリアルやデモアプリケーションが大変参考になる。より詳細な情報が必要な場合には、(後で説明する)コンポーネントの設定ファイルやソースコードを参考にするとよい。
partialSubmit
パーシャルサブミット(※)を有効にする属性(コンポーネントにより、パーシャルサブミットが実行されるイベントは異なる)。この属性は、次のコンポーネントに対してサポートされている。
- テキストボックスやプルダウンなど、入力に関するコンポーネント
- リンクやボタンなど、操作に関するコンポーネント
renderedOnUserRole
認証結果によって、コンポーネントの状態を変える属性。ユーザに指定したロールが付与されていない場合には、レンダリングがされなくなる。この属性は、すべてのICEfacesコンポーネントがサポートしている。
enabledOnUserRole
認証結果によって、コンポーネントの状態を変える属性。ユーザに指定したロールが付与されていない場合には、disabledの状態でレンダリングされる。この属性は、次のコンポーネントに対してサポートされている
- テキストボックスやプルダウンなど、入力に関するコンポーネント
- リンクやボタンなど、操作に関するコンポーネント
- テーブルのソートヘッダやページ分割のコンポーネント
- タブセットパネルコンポーネント
disabled
コンポーネントを無効にする属性。このフラグを有効にしたコンポーネントは、フォーカス、パーシャルサブミットができなくなる。
visible
表示/非表示を切り替える属性。Styleのvisibility属性と同様の効果である。なお、この属性を指定しなかった場合には、デフォルトでtrueが指定される。この属性は、JSF標準のコンポーネントを、ICEfaces用に拡張したコンポーネントに対してサポートされている。
※ パーシャルサブミット(Partial Submit)とは、画面遷移とは非同期のリクエストによる部分的なサブミットのことである。前稿における「ICEfacesの基本アーキテクチャ」を参考にしてほしい。