米Tektronixの日本法人である日本テクトロニクスは、テスト自動化ソフトウェア「TekExpress」と、SerialATA Gen1/Gen2のコンプライアンステスト用モジュール(ソフトウェア)「TekExpress SATA」を発売した。この2つを組み合わせることにより、SerialATA Gen1/Gen2のコンプライアンステストを完全自動化することができる。なお、「TekExpress」は、米National Instrumentsのテスト管理ソフトウェア「NI TestStand」を利用してテストを自動化している。
SerialATA(以下、SATA)の標準化団体であるSATA-IOは、SATAに対応した機器を開発する企業に、物理層が規格を満足していることを証明するためのコンプライアンステストを義務付けている。テストは信号品質やOOB、レシーバスケルチ、コモンモードの4つに分類されており、SATA Gen2の場合、全部で153のテスト項目が定められている。
「TekExpress」「TekExpress SATA」を利用し、これら153のテストを完全自動化した場合、所要時間は約3時間。従来は8時間以上かかっていたという。また、本ソフトウェアはテスト機器を自動で検出する機能を搭載。そのほか、テスト後はSATA-IOから認証を受けるためのレポートの自動作成機能なども備えている。
「TekExpress」「TekExpress SATA」はWindows XP上で動作する。本テストには、同社のリアルタイムオシロスコープ「DSA70000」、任意波形ジェネレータ「AWG7102」、サンプリングオシロスコープ「ASA8200」が必要となる。
価格は、「TekExpress」が61万3,000円、「TekExpress SATA」は73万8,000円から(いずれも税抜価格)。