Googleというとオンライン広告で知られるが、2006年11月にテストを開始した印刷広告プログラム「Google Print Ads」も順調に伸びているようだ。米Googleは7月18日 (現地時間)に同プログラムの規模拡大を明らかにし、米国においてAdWordsアカウントを所有する広告主が利用できるようになったことを発表した。

Google Print Adsのテストプログラムは、約50の新聞と小グループの広告主と共にスタートしたが、次第にパートナーが増加し、現在では225以上の新聞が利用しているという。これはトップ35のDMA(Designated Market Areas: マーケット地域区分)のうち32をカバーし、発行部数の合計は約3000万部になるという。提携している新聞社には、E.W. Scripps、Freedom Communications、Hearst Newspapers、GateHouse Media、Gannett、MediaNews Group、The New York Times、The Seattle Times Company、Tribune Publishing、Washington Postなどが含まれる。

「Print Adsが新聞社と広告主のニーズを満たすプログラムになるように、過去数カ月にわたってパートナーと密接に協力しながら改善に取り組んできた」とGoogle CEOのEric Schmidt氏。「新聞は重要な情報源であり、パワフルなコミュニケーションツールである。Google Print Adsは、より多くの広告主を新聞に結びつけることで、読者、新聞社、広告主、すべてに利益をもたらすだろう」とコメントしている。

Google Print Adsは、中小規模の広告主でも効率的に新聞に広告を出せるのが特徴で、新聞に全く新しい層の広告主を招き入れている。広告代理店や広告主にはAdWordsの延長サービスとして提供され、1つのWebベースのインタフェースを通じて新聞の広告スペースを購入できる。広告を出すには、まず全国紙/ 地元紙からターゲットとする新聞を選択して入札し、広告デザインをアップロードする。その後、新聞社が入札を検討して掲載を決定する。広告主に直接フィードバックを返すオプションも用意されている。広告が掲載された場合、広告主には広告のサンプルと詳細なレポートが提供される。「ダイナミックで分かりやすい双方向の購入・販売プロセスを通じて、Google Print Adsは新聞社と広告主にとって柔軟で管理しやすい広告提供を実現している」という。