The GNOME Release Teamは4日(米国時間)、GNOMEの最新版となる「GNOME 2.18.3」および「GNOME 2.19.4」を公開した。GNOMEはLinuxやFreeBSDなどUNIX環境で動作する統合デスクトップ環境。半年置きにメジャーアップデートが実施されており、KDEとともにUNIXプラットフォームにおける統合デスクトップ環境として高い人気を誇る。

GNOME 2.18.3は安定版の最新リリース。2.18.3は2.18系リリースの最終リリースになるとされている。2.18.3で更新された主なライブラリはgtk+-2.10.13、libglade-2.6.1、glibmm-2.12.10、gtk-sharp-2.10.1、libxml++-2.18.1など。eel、epiphany、evince、evolution、evolution-data-server、evolution-exchange、file-roller、gnome-backgrounds、gnome-desktop、gnome-games、gnome-mag、gnome-menus、gnome-panel、gnome-session、gnome-speech、gnome-terminal、gnome-user-docs、gstreamer plugins、gtkhtml、libwnck、metacity、nautilus、vteなどのコンポーネントが更新されている。内容はバグ修正やドキュメントの更新、ライブラリのアップデートなど。

GNOME 2.19.4は開発版の最新リリース。GNOME 2.20.0へ向けた開発版で、2.19開発版系としては4度目のリリースとなる。安定版と同様、バグ修正やドキュメントの更新が実施されているほか、新機能追加や機能改善なども実施されている。次期安定版リリースであるGNOME 2.20.0は2007年9月のリリースが予定されている。次期リリースまでまだ余裕があるため、取り込んでほしい機能がある場合など開発チームへフィードバックしてみるといいだろう。余裕があるデベロッパは試験やバグ報告なども実施されたい。

GNOME 2.18.3ではバグの修正とドキュメントの更新が実施されているため、2.18系を採用しているユーザは作業余裕があれば2.18.3へのアップグレードを実施するといいだろう。