ビデオリサーチインタラクティブは、2006年度のインターネット広告出稿に関する報告を発表した。2006年度に出稿されたバナー広告の推定インプレッション総数は約369億インプレッションで、上半期、下半期とも推定インプレッション総数は180億台であり、大きな変動はなかったという。

今回発表されたデータは、同社のインターネット広告データベースサービス「Web Ads Report Advance」をもとにまとめられた。Web Ads Report Advanceは、主要メディアサイト89サイトの201ページを対象に、毎日1時間ごとに最大10回のブラウジングを実施、出稿広告素材(バナー広告/テキスト広告)を取得し、データベース化している。

業種別シェアでは、「IT業種」が34.3%と際立った結果となった。なかでも情報サービス/ポータル系の広告出稿量が多く14.3%を占めている。次いで「製造業」が20.2%となり、両業種が全体の過半数を占めた。

シェア5%以上の業種別に、下半期の出稿量増減をみると、対上半期比120%以上の業種は「輸送機器・自動車」(144.9%)、「コンピュータ・OA機器」(137.6%)が数字を伸ばした。特に目立ったのは、「その他のサービス」部門の「教育」(324.1%)と「旅行・観光・遊園地」(431.2%)で、両者とも対上半期比の伸び率は3倍以上であった。

一方、対上半期比80%未満の業種は、製造業部門の「水産・食品・飲料」が79.6%、同「電気機器・電子部品」が78.7%だった。金融・保険業部門は全体的に停滞し74.3%となっている。

また、商品種類別での広告出稿量が最も多かったのが「人材派遣・人材斡旋会社」で28.3億インプレッションだった。次いで、「オークション」の20.8億インプレッション、「航空」の14.8億インプレッションとなった。

さらに、広告主別での広告出稿量は、「ヤフー」が48億インプレッションを超え第1位、2位の「リクルート」(15.9億インプレッション)を大きく引き離した。