Adobe Systemsは、ネットアプリケーション実行環境「Apollo」上で動作するアプリケーションやNAB (National Association of Broadcasters) で発表した「Adobe Media Player」のデモを披露した。

Apolloではまず、eBayのデスクトップアプリケーションが取り上げられた。オークション製品の検索やソートなど、eBayでの商品探しのプロセスを一取り披露。Apolloアプリケーションはオンライン/オフラインの切替に対応できる。Lynch氏はPCをオフライン状態にして、その場で自分のカンファレンスバッジを撮影。オークションに出品登録をした後、インターネットに接続すると、eBayアプリが自動的に出品作業が完了した。

AdobeのChief Software ArchitectであるKevin Lynch氏

Apolloで動作するeBayのネットアプリケーション

デモ中にiSightを使ってLynch氏が自分のカンファレンスバッジを撮影し、オフライン状態でオークションに出品

オンラインになったらeBayアプリが自動的に出品登録を完了してくれた

Apolloで動作するアプリケーションは、通常のデスクトップアプリケーションと同様に、ローカルファイルやクリップボードへのアクセス、ドラッグ&ドロップ、マルチウィンドウなどに対応する。また複数のOSをサポートするのも特徴の1つで、デモではMac OS XとWindowsで同じアプリケーションを動作させて見せた。

Salesforceのデスクトップアプリ

豊富な編集機能を備え、テーブルにも対応するワープロソフト「Buzzword」

Adobe Media Playerは、Flashアーキテクチャに基づいたメディアプレーヤーで、オンラインおよびオフラインのビデオコンテンツ再生に対応する。RSSを用いたビデオ配信、ユーザーによるコメントやタグ付け、番組検索など、次世代のネットTVを視野に入れた機能を備える。

Apolloで開発された「Adobe Media Player」。チャンネルカタログ画面

ビデオ共有サービス「Motionbox」のビデオをAdobe Media Playerで再生