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1 嫌われる上司と好かれる上司、差がつく一言

「君のやり方でやってみて」はZ世代社員に嫌われる――信頼される上司は何と伝える?

NOV. 24, 2025 09:00
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Contents

「Z世代とのコミュニケーションの取り方がわからない」「Z世代の価値観が理解できない」――そんな声を管理職からよく耳にします。

時代や潮流は変わっても、企業が社員に求める本質は「生産性」と「創造性」。にもかかわらず、相手がZ世代になると急に接し方がわからなくなる。この背景には、管理職側の「Z世代とは分かり合えない」という思い込みがあります。

もし上司がマネジメントの本質を改めて捉え直し、世代を超えて信頼関係を築くことができれば、組織はもっと強くなるはずです。

特に、デジタルやAIを自然に使いこなすZ世代が安心して活躍できる環境を整えることは、企業の競争力に直結します。

本連載では、Z世代と呼ばれる若手層の思考を理解し、「信頼される上司」になるためのヒントを、実際の会話事例を交えながら考えていきます。

Z世代は「なぜ?」がないと動けない

下の会話はある営業チームの会議での一場面。上司がZ世代の部下とは分かり合えない、と感じてしまう原因が、会話に表れていることがわかります。

【嫌われる上司の会話】
上司:「A社の今後の方針について案を出しておいて。」
部下:(何の目的で? どういう方向性で考えればいいんだろう……)
部下:「具体的に、どんな案を出せばいいですか?」
上司:「いいからまずやってみて。考えるのも仕事だから」

Z世代は「まず動け」では動きません。納得できないまま進めても意味を感じられないのです。

【好かれる上司の会話】
上司:「A社との関係を深めるために、新しい提案を整理したいんだ。今期は“顧客の体験”を中心にした戦略に転換したいと考えている。君の視点でどう見える?」
部下:「なるほど、そういう背景なんですね。SNSやデータ分析を絡めた提案もできそうです」
上司:「それは面白いね。僕もSNS分析の見方を学びたいから、君のやり方を教えてもらえる?」

“なぜやるのか”を共有することで、部下は目的を自分ごと化し始めます。同時に、上司が「学ぶ姿勢」を見せることで、対等な信頼関係が生まれます。

見てあげるべきは「結果」よりも「プロセス」

Z世代は「結果」よりも「どう考えたか」「なぜそうしたか」を理解してほしい世代です。成果物だけ見られると、「見てもらえていない」と感じやすいのです。

【嫌われる上司の会話】
部下:「提案資料を作ってみました」
上司:「いいね、この内容でいこう! ありがとう!」
部下:(どこが良かったんだろう…自分の意図は伝わっているのかな?)

上司が部下から“学ぶ”姿勢を見せた瞬間、Z世代はぐっと心を開きます。彼らにとって、上司が“教える人”ではなく“共に考える人”に変わるとき、モチベーションは最も高まります。

【好かれる上司の会話】
上司:「全体の流れがよく整理されてるね。どんな狙いでこの構成にしたの?」
部下:「A社の決裁プロセスを意識して、先に数値を見せた方が伝わると思って」
上司:「なるほど、確かに。僕も提案の順番を見直してみようかな。勉強になるな」

「任せた」だけでは響かない

Z世代の部下にとって、“任される”とは“放り出される”ことではありません。「信頼してるから任せたよ」と言葉では伝えても、上司が関心を示さなければ、むしろ孤独感が生まれます。

【嫌われる上司の会話】
部下:「B社のプロジェクト、もっと効率化できる方法があると思います」
上司:「いいね。君のやり方でやってみて」
部下:(え…方向性合ってるのかな? 失敗したらどうしよう。)

“任せる”ではなく“共に考える”に変わると、部下は安心して挑戦できます。Z世代は、上司が一緒に悩み、一緒に学ぼうとする姿勢にこそ、信頼を感じるのです。

【好かれる上司の会話】 上司:「それいいね。どんな課題があると感じたの?」
部下:「顧客対応が二重管理になっていて、時間がかかってるんです」
上司:「なるほど、それは気づかなかったな。僕もその部分を一緒に見直してみたい。どうやったらスムーズにできそう?」

「Z世代だから」ではなく、「同じ仲間」として見る

Z世代との関係をよくする最短の道は、「世代差を意識しすぎないこと」です。「最近の若い子は……」という一言が出た瞬間に、対話の扉は閉じてしまいます。

彼らは“教えられる存在”ではなく、“共に組織をつくるパートナー”です。また、デジタルやAIの知見では上司よりも先を行くことも多くあります。「君の方法を教えて」「その考え方、面白いね」と言える上司は、Z世代にとって“尊敬できる人”になります。

信頼は「教える」ことではなく、「学び合う」ことから生まれます。上司が「自分もまだ学びの途中だ」と言えるとき、チームは世代を超えて成長し始めます。

信頼される上司は「なぜ」を語り、「共に学ぶ」

Z世代は“扱いにくい”のではなく、“理由がわからないままでは動けない”世代です。上司が「なぜそうするのか」を丁寧に語り、共に考える姿勢を見せることで、彼らは自ら動き、創造力を発揮します。

そして、上司が「部下からも学ぶ」意識を持つことで、信頼関係は一方通行ではなく、双方向に育っていきます。問いと対話が、世代をつなぐ共通言語になるのです。

次回は、部下に「答えを押しつけないマネジメント」について、具体的なエピソードを交えながら解説します。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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