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雪国で装着率N0.1! ブリヂストンのスタッドレス「ブリザックWZ-1」を北海道で試す

DEC. 17, 2025 11:30
Text : 原アキラ
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ブリヂストンの「ブリザック」は、北海道・北東北主要5都市(札幌市、旭川市、青森市、盛岡市、秋田市)で24年連続の装着率No.1を獲得している実績十分のスタッドレスタイヤだ。今回は最新モデル「WZ-1」(ダブルゼット・ワン)を雪の北海道・旭岳で試してきた。

  • ブリザック試乗会

    雪国で選ばれるスタッドレスタイヤ「ブリザック」の実力は?

ブリザックは雪国で圧倒的な信頼を得ている。北海道・北東北主要5都市の一般ドライバー装着率は47.1%、札幌市でのタクシー装着率は79.2%。カタログに記載されている数値は圧倒的だ。今シーズンからの最新モデル「WZ-1」は、先代モデルで定評のあった氷雪上性能がさらにアップしているという。

WZはDouble Zenith(2つの頂点)の意

「WZ-1」の「WZ」は「Double Zenith」を意味する。「zenith」は「頂点」の意で、2つの最高性能(氷雪上性能とサステナビリティ)を持つスタッドレスタイヤであることを示す名前だ。

35年以上にわたって発泡ゴム技術を進化させてきたブリザックは、ブリヂストンが先ごろ発表した薄く・軽く・円くタイヤを作る技術「ENLITEN」によって生まれ変わったとのこと。技術面の進化は以下の通りだ。

  • トレッドパタンの進化:L字ブロックとL字タンクサイプを採用したことで「除水効果」が進化し、設置面積が最大化した

  • Wコンタクト発泡ゴム:親水性向上ポリマーを配合して、滑りの原因になっていた水をグリップ力に変換した

  • Wコンタクト発泡ゴム:ロングステイブルポリマーを使いこなすことで、氷上性能は4年後でも従来品を上回る

  • WZモーションライン:タイヤの張りを均等化し、均一な接地を実現したことで、あらゆる路面でタイヤの性能を高次元で発揮する

  • ブリザック試乗会
  • ブリザック試乗会

    進化したトレッドパタン

これらの結果、氷上ブレーキの停止距離は11%短縮。氷上で粘りを発揮してグリップの復帰も早く、雪・シャーベット・ウェット・ドライのあらゆる路面で高いパフォーマンスを発揮するタイヤになったという。

  • ブリザック試乗会

タイプの異なる9種のクルマでテストを敢行!

今回は北海道・旭川市内から、道内で最も高い山である大雪山連峰の主峰・旭岳に向かう一般道が主要コース。前夜からの雪が踏み固められ始めた市街地から、雪と氷が入り混じった大雪旭岳「七色の虹公園」先の林間コース、凍ったコーナーが続く「ガマ岩」と呼ばれる部分、雪が降り積もる旭岳中腹の旭岳温泉「ホテルベアモンテ」までの山岳道路という、バリエーションのあるルートを走行した。七色の虹公園からベアモンテまでの約14kmの山岳区間では、クルマを乗り換えつつ、登ったり降ったりを繰り返し、タイヤの実力をじっくりと探った。

  • ブリザック試乗会

    雪が踏み固められ始めた市街地

  • ブリザック試乗会

    大雪旭岳「七色の虹公園」先の林間コース

  • ブリザック試乗会

    凍ったコーナーが続く「ガマ岩」と呼ばれる部分

  • ブリザック試乗会

    旭岳温泉「ホテルベアモンテ」までの山岳道路

使用した“機材”はいずれも4WDモデル。軽自動車「N-BOX」、コンパクトカーの「ヤリス」、ワゴンの「カローラツーリング」、SUVの「ZR-V」、「RAV4」、アウディ「Q5」、ボルボ「XC60」、クロスオーバーの「クラウンクロスオーバー」、ミニバンの「アルファード」と多種多様だ。これだけ用意したのは、「どんなクルマにもマッチするはず」というブリヂストンの自信の表れでもあるのだろう。

  • ブリザック試乗会

    軽自動車のホンダ「N-BOX」

  • ブリザック試乗会

    コンパクトカーのトヨタ「ヤリス」

  • ブリザック試乗会

    ワゴンのトヨタ「カローラツーリング」

  • ブリザック試乗会

    SUVのホンダ「ZR-V」

  • ブリザック試乗会

    トヨタ「RAV4」

  • ブリザック試乗会

    アウディ「Q5」

  • ブリザック試乗会

    ボルボ「XC60」

  • ブリザック試乗会

    クロスオーバーのトヨタ「クラウンクロスオーバー」

  • ブリザック試乗会

    ミニバンのトヨタ「アルファード」

まず、市街地から山に向かう幹線道路は、北海道特有のわずかにうねった直線路が延々と続くような道で、路面は前夜から降り積もった雪がタイヤによって固められ、白く見えたり黒く見えたりという複雑な状況。ここを走ったのはRAV4とQ5だったのだが、ステアリングを握る手に路面状態が刻々と伝わってくるので、全く不安なく通過することができた。WZ-1への信頼度が一気に上がったのはいうまでもない。

  • ブリザック試乗会

    Q5

  • ブリザック試乗会

    Q5

  • ブリザック試乗会

    Q5

カローラツーリングは上りも下りも経験したのだが、やはり背の低い車は安心感が高いと感じた。4WDのパワー表示を見ていると、通常はFFのままで走っていて、上り坂でトラクションをかけると後輪にパワーが伝わり、がっしりと雪を蹴るグリップ感がよくわかった。

  • ブリザック試乗会

    上り坂を走るカローラツーリング

  • ブリザック試乗会

    下り坂を走るカローラツーリング

  • ブリザック試乗会

    4WDのパワー表示

RAV4のSNOWモードも効果的で、路面に関わらず安心感が高かった。ハードな上り坂で乗ったN-BOXも、WZ-1の強固なグリップ力が助けになって、アンダーパワーながらも難なく登ってくれたのでホッとした。

  • ブリザック試乗会

    RAV4

  • ブリザック試乗会

    RAV4

  • ブリザック試乗会

    RAV4

  • ブリザック試乗会

    SNOWモードが効果的だった

  • ブリザック試乗会

    N-BOX

総じて、上り坂ではどんな車種でもタイヤからの明確なグリップ力を感じることができた。「非常に安心感の高いウインタータイヤだな」という印象だ。問題は、下り坂でも安心なのか……という点である。

下り坂は滑る…けど安心

峠の下り坂はやっぱり鬼門。ヤリスのような軽いクルマの場合は全く問題なかったのだが、重いQ5で、あの凍った「ガマ岩」付近を通過した際、試しにいつもより強めにブレーキを踏んでみたら、「ガガッ」とABSが作動して一瞬、ヒヤリとした。

そして凍ったコーナーに侵入すると、アンダー(前輪が想定より大外回りすること)が出て、狙ったラインより外側を回り始めるではないか。ここで焦ってステアリングを急に切ると危ない目に遭うので、そーっと切り増してみると、元のラインにぴたりと戻ってくれた。「あ、これが説明会で聞いたWZ-1の氷上での“粘り”なんだな」と感じた次第だ。ほんの数秒間の出来事ではあったのだが、WZ-1はいい仕事をしてくれた。

  • ブリザック試乗会

    軽いヤリスなら下り坂も全く問題なし

  • ブリザック試乗会

    重いQ5ではヒヤリとする瞬間も

ここよりちょっと手前の下り坂で、短パン姿の外国人が乗るミニバンが雪に突っ込んでいたのだが、もしタイヤ(お隣の国のものだった)がWZ-1だったなら、そうはならなかっただろうにと思ったのも確かだ。

  • ブリザック試乗会

    ミニバンが雪に突っ込んでいた

「タイヤは生命を乗せている」というのはブリヂストン伝統の標語。WZ-1は従来品よりコストアップしたというけれども、北海道では4WD+ブリザックの組み合わせが最高! と思わせてくれた試乗会だった。

  • ブリザック試乗会

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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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