ホンダが小さくて速そうな電気自動車(EV)を開発中だ。その名も「スーパーワン」(Super-ONE)という。同社が軽自動車「Nシリーズ」で進化させてきた軽量プラットフォームを活用した、「操る喜び」を突き詰めたクルマになるようだ。
ブーストモードを搭載!
スーパーワンのグランドコンセプトは「e: Dash BOOSTER」。車内での体験を豊かなものにする多彩な仕掛けを用意し、日常の移動を刺激的で気持ちの高ぶる体験へと進化させることを目指した小型EVだという。
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「Super ONE」というネーミングには、これまでの常識や規格の枠を超越する存在(Super)として、ホンダならではの唯一無二(One and Only)の価値をユーザーに届けたいという想いを込めた
軽自動車のNシリーズで鍛えてきた軽量プラットフォームを活用しているが、スーパーワンは軽自動車規格ではなく、いわゆる「Aセグメント」に属する小型車になるという。軽自動車には64馬力(PS)という出力の上限規制が設けられているが、スーパーワンは軽の規制に縛られない。JMS2025の事前説明会で具体的な動力性能は明かされなかったが、小さな車体にそれなりの出力を持つパワートレインを積んだ、軽快かつキビキビ走る小型EVに仕上がると考えて間違いないだろう。
専用開発の「BOOSTモード」を起動すれば、出力を拡大し、パワーユニットの性能を最大限に引き出すとともに、仮想有段シフト制御とアクティブサウンドコントロールシステムの連動により、あたかも有段変速機を備えたエンジン車のような迫力あるサウンドと鋭いシフトフィーリングを演出してくれるそうだ。
スーパーワンのプロトタイプは日本や英国、アジア各国において、さまざまな路面環境や気候条件下で走行試験を重ね、走行性能のさらなる向上を図っているところ。量産モデルは2026年に日本で発売予定。その後は小型EVのニーズが高い英国やアジア各国などでも販売する予定だ。




