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産学官連携の研究で判明、効能が断トツだった最強の『疲労回復成分』とは

OCT. 12, 2025 08:00
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疲労医学の専門医である医学博士の梶本修身氏が、日本人ならではの疲れの原因に着目。「医学的かつ科学的に正しい、真の疲労回復」をテーマに、疲労困憊している人でもすぐに取り組める「正しい休み方と回復メソッド」を多数紹介している『疲労専門医が伝えたい お疲れ日本人の本当の休み方』(著者:梶本修身/Gakken)から一部を抜粋して紹介します。

今回のテーマは『最強の疲労回復成分と実験で証明されたのが「イミダペプチド」』。

最強の疲労回復成分と実験で証明されたのが「イミダペプチド」

疲れているときに、焼肉やウナギ、ニンニク料理などのメニューを積極的に摂って、「スタミナをつけよう!」と考える人は多いでしょう。

これら「スタミナ食」と呼ばれるものは、日本が慢性的な栄養不足で悩んでいた時代には確かに有効でした。しかし、今は栄養豊富な食材にあふれ、飽食ともいわれるような時代。摂取エネルギーが不足して疲労を起こすことは、ほぼありません。

逆に、焼肉やウナギなど脂肪分が多くてハイカロリーな食事は、消化するのに時間がかかるため、それだけ自律神経の指令も複雑化し、負担も増えてしまいます。「こってり料理は内臓だけでなく自律神経も疲労する」ということは、ぜひ覚えておきましょう。

では、どんな食事なら疲労の回復をサポートしてくれるか。その要が、「イミダペプチド(イミダゾールペプチド)」という成分です。かつて私が統括責任者をつとめた産官学連携の「抗疲労プロジェクト」において、疲労回復に効果があるといわれていたあらゆる食品の成分を調べ、効能が断トツだったのがイミダペプチドだったのです。エビデンスに基づく、ベストな「抗疲労成分」だといえます。

イミダペプチドは鶏むね肉や豚肉、カツオやマグロなどの大型魚に豊富に含まれています。その最大のメリットは、脳の自律神経中枢へしっかり届いて、優れた抗酸化作用を発揮してくれることです。しかも、「持続力」もかなり優秀。脳内で活性酸素に立ち向かい続け、細胞レベルで酸化ストレスによるさびを防ぎながら、疲労回復を後押ししてくれるのです。

抗酸化作用と聞くと、ビタミンやポリフェノールを思い浮かべる人もいるでしょう。確かに、ビタミンCやポリフェノールの一種であるアントシアニンなどは、非常に強い抗酸化力を持っており、体の健康には不可欠です。とはいえ、働きが非常に「一時的」。ほとんどのポリフェノールは、2~3時間で効果が消滅します。一方、活性酸素は数分もたたないうちにまた現れるため、抗酸化作用が追いつきません。

イミダペプチドは、一度、体内で分解された後に脳で再合成されて、抗酸化作用を長時間、発揮します。脳と自律神経における疲労のモトを取り除き、軽減するという観点で考えると、「イミダペプチドが最適解」という結論になります。

『疲労専門医が伝えたい お疲れ日本人の本当の休み方』(著者:梶本修身/Gakken)

自律神経がクタクタに疲労しきった現代人には「体」よりも「脳」、とりわけ自律神経をいたわることが大切です。本書でご紹介する「脳ファースト」なメソッドを実践することで、心身ともに健康的になるのはもちろん、「仕事の効率が上がる」「時間の使い方が上手になって人生がより豊かになる」「副業に取り組んだり、資格の勉強をすることでキャリアアップや年収の増加が期待できる」「アンチエイジングや生活習慣病が予防できる」といった派生的なメリットもたくさん生じ、生活にポジティブな好循環が生まれます。何をやっても慢性的な疲れやだるさが消えない…と悩んでいる方は、ぜひ本書を読んで「脳ファースト」な休み方を実践してみてください。心身が驚くほどラクになり、気づけば「疲れた」「だるい」といった口癖からも解放されているはずです。


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※ 本記事は掲載時点の情報であり、最新のものとは異なる場合があります。予めご了承ください。

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