疲労医学の専門医である医学博士の梶本修身氏が、日本人ならではの疲れの原因に着目。「医学的かつ科学的に正しい、真の疲労回復」をテーマに、疲労困憊している人でもすぐに取り組める「正しい休み方と回復メソッド」を多数紹介している『疲労専門医が伝えたい お疲れ日本人の本当の休み方』(著者:梶本修身/Gakken)から一部を抜粋して紹介します。
今回のテーマは『疲労を回復させる"寝姿勢"はあお向けよりも横向き寝』。
疲労を回復させる"寝姿勢"はあお向けよりも横向き寝
理想の寝姿勢は、あお向けより横向きです。というのも、あお向けで寝ていると、舌の根元である舌根や喉の筋肉が重力で垂れ下がることで、いびきをかきやすくなる、気道がふさがって無呼吸を起こしやすくなる、といったデメリットがあります。
いびきは良質な睡眠の大敵。せっかく寝ているのに、自律神経も脳も、まったく休まらなくなってしまうからです。
横向きで寝るといびきをかきにくく、疲れが回復しやすいことがわかっています。気道が狭くなることを防げるので、空気の通りがよくなり、脳に十分な酸素を安定的に届けることができるでしょう。
横向きのときは、とくに体の右側を下にするのが◎。これには理由があり、胃の出口(幽門部)が胃の右下にあるため、右側を下にして眠ることで胃の中にある食べものが重力に従ってスムーズに移動できるようになります。消化吸収を司っている自律神経の働きをサポートし、負担を減らすことができるというわけです。
そのため、寝具も「横向きに寝る」ことを前提として選ぶべき。最近は横向きに寝るための枕もいろいろと出ていますし、オーダー枕なら自分にピッタリな枕をつくることができます。
また、寝ている間にあお向けに戻ってしまう人や、横向きに寝るのがつらいと感じる人は、抱き枕を使うのもおすすめ。抱き枕を脚の間に挟むという寝姿勢は、実は睡眠中の体の負担を軽減してくれる"理想的な姿勢"といわれています。睡眠の質アップに一役買ってくれるでしょう。
マットレスに関していうと、一般的に肥満傾向な人は硬いマット、痩せている人は柔らかいマットがおすすめです。
理想をいうならばオーダーメイドですが、もし予算的に難しいということであれば購入する前に必ず実際に横たわり、寝心地を確かめておいて。一度も試すことなく、ネットでポチッと購入するのはやめましょう。
横向けになったときに体に合っているか、寝返りは打ちやすいかなど、自分にフィットしているかどうかで、眠りの質は大きく変わってくるからです。
『疲労専門医が伝えたい お疲れ日本人の本当の休み方』(著者:梶本修身/Gakken)
自律神経がクタクタに疲労しきった現代人には「体」よりも「脳」、とりわけ自律神経をいたわることが大切です。本書でご紹介する「脳ファースト」なメソッドを実践することで、心身ともに健康的になるのはもちろん、「仕事の効率が上がる」「時間の使い方が上手になって人生がより豊かになる」「副業に取り組んだり、資格の勉強をすることでキャリアアップや年収の増加が期待できる」「アンチエイジングや生活習慣病が予防できる」といった派生的なメリットもたくさん生じ、生活にポジティブな好循環が生まれます。何をやっても慢性的な疲れやだるさが消えない…と悩んでいる方は、ぜひ本書を読んで「脳ファースト」な休み方を実践してみてください。心身が驚くほどラクになり、気づけば「疲れた」「だるい」といった口癖からも解放されているはずです。


