フォルクスワーゲン(VW)が日本で発売した電気自動車「ID.Buzz」(アイディーバズ)はキャラも見た目もセンス抜群。ただ、けっこうな金額なので、売れるかどうかについては勝手ながら、少し心配していた。さて、実際の売れ行きは? 最新の情報をつかんだ。
日本で唯一? 電気のミニバン
「日本で唯一の電動ミニバン」というのがID.Buzzの触れ込みだ。確かに、トヨタ、日産、ホンダ、三菱自動車のどこのラインアップを見ても、電気自動車(EV)のミニバンというのは並んでいない。唯一無二の存在である。
日本で買えるID.Buzzはノーマルホイールベース仕様の「Pro」とロングホイールベース仕様の「Pro Long Wheelbase」の2種類。ボディサイズは「Pro」が全長4,715mm、全幅1,985mm、全高1,925mm、ホイールベース2,990mm、「Pro Long Wheelbase」は全長とホイールベースが+250mmとなる。
バッテリー容量は「Pro」が84kWh、「Pro Long Wheelbase」が91kWh、一充電走行距離(WLTCモード)は「Pro」が524km、「Pro Long Wheelbase」が554kmだ。
オシャレだが若干高い?
価格は標準タイプが888.9万円、ロングホイールベースが997.9万円。ミニバンというカテゴリーで考えると、「アルファード」(ハイブリッド車)の最上級グレード「エグゼクティブラウンジ」よりも少し高い、というような価格設定だ。日本で売っているフォルクスワーゲン車としても最高価格となる。実際のところ売れているのだろうか。
フォルクスワーゲン ジャパンに聞いたところによると、2025年中に販売する予定で確保した最初の200台は、2025年6月に開催した発表会の翌日には全てが売り切れたとのこと。そんな状況を受けて、今年中に売るため、さらに100数十台の追加発注を行ったそうだ。飛ぶように売れている、といっても過言ではないだろう。
今までのVWのユーザーとは、少し異なる客層に響いているところも特徴的だという。例えば超高級スポーツカー(マクラーレンというワードが出てきた)に乗っている人が、セカンドカーとしてID.Buzzを買っていくというケースもあったとのことだ。ID.Buzzが子供の送り迎えなどに使うファミリーカーとしても魅力満載のクルマであることは確かなので、マクラーレン所有ファミリーのセカンドカーとして選ばれても何ら不思議はないわけだが、この話にはけっこう驚いた。
日本ではEVが売れない、ここへきてEV普及のスピードはさらに鈍っていると言われるが、キャラが立ったクルマであればEVであっても関係なく売れる。ID.Buzzの売れ行きは、そんな事実を証明しているのかもしれない。













