こんにちは。漫画家のあざらすぃゆずこです。

前回までは、ペンタブレットを買うにあたり初心者が不安に思う事についてお話しました。さて、今回より「Intuos Comic」付属ソフト「CLIP STUDIO PAINT PRO」を使った基本的な4コマ漫画の描き方を解説していきます。ペンタブレットの準備はいいですか?

「ちょっと不安…」という方は基本的な使い方をまとめたので一度確認してみてくださいね。

準備が出来たら、「CLIP STUDIO PAINT PRO」を起動してみましょう!この解説では、WEB掲載用のモノクロ4コマ漫画の作成方法を解説します。作成の流れは以下のとおりです。

(1)コマ割り
(2)ネーム
(3)下描き
(4)ペン入れ
(5)文字入れ
(6)仕上げ

※基本的な流れはカラーもモノクロもさほど変わりませんので、カラー制作派の方も参考にしてもらえると嬉しいです。

「長い…もう寝たい…」って思うかも知れませんが、このソフトは便利な機能が満載なので、1つ1つの工程にそんなに時間はかかりません。梅こぶティーでも飲みながら気楽にいきましょう。

(1)コマ割り

まず、土台となるキャンバス作成と4コマ漫画のコマ割りを行います。

アナログで漫画を描いた事がある方はお分かりかと思いますが、このコマ割りってなかなか骨の折れる作業なのです。目盛りの付いた漫画原稿用紙ならまだしも、白紙にイチから定規で等間隔にコマを描くのってすごーく大変ですよね…。しかし、このソフトは1発でやってくれるのでご安心を!

1:「ファイル」→「新規」→「コミック」→「A4判」→「モノクロ」→「テンプレート」にチェックを入れる→「1コマ」箇所をクリック
2:別ウィンドウが開くので、「4コマ漫画」→「4コマ2本タイトルあり」→「OK」をクリック

すると…なんということでしょう!!!

この作業だけで、4コマ漫画のコマ割りが完了しちゃいました…!文明の益とはまさにこの事ですね。

ちなみに、コマ枠の周りに引いてある何本かの線についてですが、これは漫画を印刷して製本する際に基準となる線で、漫画用のキャンバスを作成すると自動的にこれらの線も作成されて非常に便利なんです。今回はWeb掲載用の漫画を作成するので、詳しい説明は省きますね。

続いて、ネームを描いていきましょう!

(2)ネーム

ネームとは、キャラクターやフキダシの位置など、漫画の構成を決める作業の事です。「レイヤー」と呼ばれる紙の上に描いていきます。

…出た!レイヤー!!初めてお絵描きソフトを触る方には、すごく難しそうに聞こえますよね。では、「どの紙がどんな順番で重なっているのか」がわかる、「レイヤーパレット」なるものを見てみましょう。画面の左下あたりにあります。

なんか知らん間にめっちゃ重なってる!!そびえ立つ塔か何かですか!?

この塔の如く重なりあっている「コマ枠~」という大量のレイヤーは、(1)で作成したコマ枠1つ1つが1枚ずつレイヤーに分かれていることを示しています。

うわああああこんなに大量のレイヤー管理しきれないよおおおおお!!!

初めてお絵描きソフトを使う方にとって、ただでさえ扱いが難しいレイヤー。管理しやすいようにまとめちゃいましょう。

1:「レイヤーパレット」内1番上の「4コマ2本タイトルあり」レイヤーを右クリック(サイドスイッチの出番ですね!)
2:「定規・コマ枠」→「コマ枠を結合」をクリック
3:「フォルダーのみ結合」をクリック

…なんということでしょう!!!(2回目)

匠の技によって、ゴチャゴチャと散らかっていたレイヤーがスッキリまとめられましたね! もちろん、ひとつずつ分かれている方が良い事もあるのですが、初心者向けということでできるだけ簡単に、煩わしくないようまとめました。

この方が管理しやすいですし、レイヤーという存在に慣れてきてから色々試されるのが良いかと思います。

さて、ネームを描くためのレイヤーを用意しましょう。

1:レイヤーパレット内1番下の「用紙」レイヤーをクリック→左下「新規ラスターレイヤーアイコン」をクリック
2:「用紙」の上に出来た新しいレイヤー「レイヤー1」をダブルクリック
3:名前を編集できるようになるので、分かりやすく「ネーム」に変更。

このように、新規レイヤーアイコンをクリックすると、現在選択中のレイヤーの1つ上に新しいレイヤーが作成される仕組みです。ネーム用のレイヤーが作成できましたね!いよいよネームを描いていきます。 画面左のツールバーから、「鉛筆ツール」を選択。デフォルトでは「濃い鉛筆」が選ばれているはずですが、うっかりクリックで変更している可能性もあるので、一応確認します。

線がはみ出ても問題ないので大らかにかつ豪快に描いていきます。間違えたら「消しゴムツール」で消せますし!コマ枠のレイヤーとネームのレイヤーを分けているので、枠線の上に消しゴムをかけちゃっても消えないのでご安心くださいね。

さて、面白いストーリーが組みあがったら、次はこのネームに沿って「下描き」をしていきます。次回に続く!

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