近年、画像生成AIが大きく進化し、多くの人が使うようになっています。映像制作や動画編集の現場では、「素材の準備が大変」「良い素材は他の配信者と被る」「編集の時間がかかり過ぎる」といった課題があります。しかし、「AIで作った感が出すぎて違和感がある」「著作権がグレーで商用利用するのが怖い」といった理由から、業務への導入をためらっているクリエイターも多いようです。そんな悩みを抱えているあなた。―――そのお悩み、解決できるかもしれません。

今回は、動画編集者である菊谷雄大さんをお招きし、動画制作現場事情を伺いながら、AI講師の柳谷智宣さんに「Adobe Firefly」の動画生成・音声生成機能や、AIアバター生成ツール「HeyGen」を活用した実践的なテクニックを教えてもらいました。

  • 今日から使える! 制作の悩みをサクッと解決する実践ガイド【動画編集者編】

これまで多大な時間をかけていた素材作成や工程も、AIを取り入れることで驚くほどスムーズになります。動画編集の効率とオリジナリティを劇的に引き上げるテクニックが満載ですので、ぜひ参考にしてみてください。

PROFILE

菊谷雄大さん

菊谷雄大さん
動画編集歴:6年。株式会社ピースにて動画編集者として、某有名Web番組の専属担当をしている。ゲームのプロモーション番組、イベントの背景ループ映像の制作なども手掛ける。

柳谷智宣さん(AI講師)

柳谷智宣さん(AI講師)
1998年からITライターとして執筆活動を行う。2022年にChatGPTが登場したことでAIによって社会が大きく変革すると感じ、とくに生成AI領域に注力して活動中。マイナビTECH+でも「柳谷智宣のAIトレンドインサイト」という連載を執筆している。

今回使用したPC DAIV FX-I5G6A(NVIDIA Studio 認定PC)

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  • ※モニター・キーボード・マウスは付属しません

今回、動画編集者の菊谷さんに使ってもらったPCは、「DAIV」のNVIDIA Studio 認定を受けたデスクトップPCです。グラフィックスにNVIDIA GeForce RTX 5060 Tiを搭載し、4K動画の編集も快適にこなす高いスペックを持ち、またクリエイターの使い勝手を考え抜かれたケース設計が魅力の一台です。

「AIっぽさ」と「著作権」の壁、
動画生成AIは仕事で使える?

柳谷さん柳谷さん

こんにちは。本日は動画編集におけるAI活用術をご紹介します。今日は、画像生成AIを業務で使うための機能やヒントをいろいろと体験してもらいます。最初に、自己紹介をお願いします。

菊谷さん菊谷さん

動画編集者の菊谷と申します。某有名Webチャンネルの専属編集や、ゲームプロモーション番組の編集、イベントで後ろに流れるループ映像の制作などをしています。Premiere Proをメインに、必要に応じてAfter EffectsでVFX系の効果を作ったりしています。

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柳谷さん柳谷さん

菊谷さんは現在、生成AIを使っていますか。

菊谷さん菊谷さん

正直、ChatGPTで遊ぶくらいですね。Soraなどの動画生成AIも触ったことはありますが、仕事では使っていません。やっぱり実際の映像と比べると「AIで作った感」が強く、違和感があるんですよね……。それに、商用利用における著作権がグレーな印象があって、すごく気にしています。SNS時代なので、後から権利関係でトラブルになるのが怖くて手を出せません。

柳谷さん柳谷さん

まさにその通りですね。学習元のデータに著作権違反のものが含まれているリスクを懸念するクリエイターは多いです。そこで今回ご紹介したいのが、Adobeの生成AI「Firefly」の動画生成機能です。

柳谷さん柳谷さん

Adobeが権利を持っている画像や、著作権が切れたものだけを学習しています。そのため、生成された画像が既存の著作物と類似したり、著作権侵害のリスクが生じる可能性が低く、商用利用にも配慮された設計になっています(詳しくは公式サイトをご確認ください)。またエンタープライズプランであれば万が一の訴訟サポートまであるので、ビジネスでの使用も安心です。

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菊谷さん菊谷さん

著作権の問題をクリアしているなら、安心して使えますね。さらにAdobeの保証もついているなら心強いです(笑)。

柳谷さん柳谷さん

では、さっそく始めましょう。

テクニック1地味に手間の多い「背景素材」と「ループ動画」を生成

柳谷さん柳谷さん

菊谷さんが背景素材を使用するときに、例えば、黒い背景にゆらめく「炎」の素材が必要になったらどうしていますか?

菊谷さん菊谷さん

After Effectsで作ることもできますが、すごくソフトが重くて作業時間がかかるので、基本的には動画素材のストックサイトで買いますね。定額制のサイトを契約していますが、種類はそこまで多くありません。

柳谷さん柳谷さん

Fireflyなら、テキストで「黒の背景にゆらめく炎」と入れるだけで、数秒で生成できます。しかも、カメラアングルや「ズームイン」「チルトダウン」といったカメラの動きまで細かく指定できるんです。

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菊谷さん菊谷さん

おお! スクリーンで抜けば(画面の一部を切り出せば)そのまま使えそうですね。カメラの動きまで指定できるのは便利です。

柳谷さん柳谷さん

プロンプトを入力するだけで、全くのゼロから数秒でこのクオリティの映像が出てきます。今までストックサイトで時間をかけて、理想の炎を探していた手間が省けますし、何より商用利用でも著作権を気にする必要がありません。

菊谷さん菊谷さん

リアルな炎ですね。これなら文字を乗せたり、合成の素材として十分使えます。しかも、欲しい動きに合わせてカメラワークまでAIにお願いできるなら、わざわざ自分でゼロからAfter Effectsで重い処理をかける必要がなくなりそうです。

柳谷さん柳谷さん

さらに、動画編集でよくある「ループ素材」も簡単に作れます。例えば「桜の花びらが舞い落ちている」動画を作りたいなら、最初と最後のフレームに同じ画像を指定するだけで、継ぎ目のないループ動画を生成してくれるんです。

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菊谷さん菊谷さん

えっ、それはすごいですね! 普段、花びらや紙吹雪が舞うループ素材は「Particular」というプラグインを使って頑張って作っていますが、ランダム性があるから最後を綺麗にループさせるのがすごく難しいんです。

柳谷さん柳谷さん

AIなら開始と終了の絵を合わせるだけで、きれいなループ動画が簡単に生成できます。

菊谷さん菊谷さん

これは背景素材として使うときにかなり便利ですね。

テクニック2「静止画の動画化」Vlogのクオリティを底上げ

柳谷さん柳谷さん

もう一つ、実務で使えそうなのが「静止画を動かす」機能です。例えば、旅行のVlogなどで、動画を回していなかった場所の「写真(静止画)」を紹介するシーンってありますよね。

菊谷さん菊谷さん

ありますね。ただ、動画の中に静止画がポンと1枚だけ挟まるのはやっぱり、違和感が出がちです。とはいえ、やるとしても少しズームさせるくらいしか手がありません。正直、どうしても素材がない時以外は避けたいですね。

柳谷さん柳谷さん

そんな時には、この静止画をFireflyに読み込ませて「風が吹き、水面がさざめいている」とプロンプトを入れると、写真の中の木々や水面だけを自然に動かし、動画にしてくれるんです。

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※生成したデータをループ動画にしています

菊谷さん菊谷さん

これはとても自然ですね! Vlogで「ここに行きました」と写真を見せるときに、軽く動いてくれるだけで動画全体のクオリティがだいぶ上がります。すごく使える機能だと思います。

テクニック3素材被り脱却!? 
自分だけの「効果音」を生成

柳谷さん柳谷さん

動画に欠かせない「効果音(SE)」はどうしていますか?

菊谷さん菊谷さん

フリーのストック素材を使うことが多いですが、どうしても他のYouTuberさんと同じような「お決まりの音」になってしまうんですよね。テロップが出るときの「ピローン」とか、強調するときの「ドドーン」とか。

柳谷さん柳谷さん

実はFireflyでは、効果音もテキストから生成できます。例えば「ding(ピロン)」や「雷の音」、「爆発音」などを作れます。

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菊谷さん菊谷さん

え! 効果音も作れるんですか? ストックサイトで日本語検索してもなかなか欲しい音が出なくて困っていたんですよ。

柳谷さん柳谷さん

今はFireflyでも英語プロンプトでの入力になりますが、テキストからすぐに複数のバリエーションを生成してくれます。

菊谷さん菊谷さん

それはすごくうれしいです! あの「ドドーン」じゃないんだよなって、思うことがよくあるんです。既存のフリー素材ではなく、自分だけのオリジナルの音を作って個性を出せるのは、最高の補助ツールですね。

テクニック4代わりにそれっぽくしゃべる
自分のAIアバター

柳谷さん柳谷さん

最後に、AIアバター生成ツール「HeyGen」をご紹介します。これは自分の顔写真と音声を読み込ませて、AIのクローンを作れるサービスです。

菊谷さん菊谷さん

デジタル上の自分が作れるということですか?

柳谷さん柳谷さん

はい。数十秒間、自分の顔を映しながら指定された英語のテキストを読むだけで、顔と声を学習させることができます。

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  • 菊谷さんの声と顔でアバター作りにチャレンジしてもらいました
柳谷さん柳谷さん

あとは、喋らせたい台本をテキストで入力するだけで、瞬きや身振り手振りも交えて、流暢な日本語でAIが勝手にしゃべってくれる動画が完成します。

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  • 生成前に雰囲気をスーツスタイルのマッチョな男性で選択したため、ガタイのいい菊谷さんをイメージしてアバターが生成されました
菊谷さん菊谷さん

うわ、これすごいですね! ちゃんと僕の声でしゃべっているし、口の動きまで合っていますよ(笑)。

柳谷さん柳谷さん

台本はもちろん、Amazonなどの商品URLを入れるだけで、AIが勝手に紹介文を考えてしゃべる動画を作ることもできます。

菊谷さん菊谷さん

URL1個で商品紹介してくれるんですか! カメラを向けられると緊張して噛んでしまう人でも、これなら簡単に発信できるようになりますね。あと動画制作で一番悩ましい「撮影の手間」が省けるのも画期的だと思います。

柳谷さん柳谷さん

今日の動画生成AI活用テクニック、いかがでしたか?

菊谷さん菊谷さん

いや、本当に驚きの連続でした。著作権の不安もなく、これだけ実用的なクオリティの素材がすぐに作れるなら、使わない手はないですね。僕ら動画編集者は常に「時間との戦い」を抱えているので、面倒な素材探しやエフェクト作成の手間をAIが巻き取ってくれるのは本当に助かります。これまでAIに対して勝手に壁を作っていましたが、今日からでもすぐに業務の補助ツールとして活用していきたいと思いました。

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4K動画もサクサク。
クリエイター想いのPC
「DAIV FX-I7G6A」

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今回、菊谷さんに使ってもらった、マウスコンピューターの「DAIV FX-I5G6A(NVIDIA Studio 認定PC)」。DAIVは最前線で活躍するプロクリエイターたちのリアルな声を徹底的にヒアリングして開発されたブランドです。そして同製品も、大型パーツを格納する堅牢で重厚感あふれるボディが目を引きますが、その外見とは裏腹に、スタジオやオフィスでの実運用を考え抜かれたユーザビリティを備えています。

筐体上部にはしっかりと握り込める頑丈なハンドルと床設置の際もアクセスしやすい電源ボタンとUSBコネクタなどの配置、そして底面後部には移動を助けるキャスターを標準装備。デスク下からの引き出しや配線作業、レイアウトの変更なども驚くほどスムーズかつ安全に行えます。

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また、フルタワーならではの圧倒的に広々とした内部空間は、ハイエンドPCにおける最大の課題である「熱」と「拡張性」をクリア。大型化が進む高性能なグラフィックスカードの搭載も、筐体内に余裕のあるエアフローを確保できます。長時間のレンダリングや高解像度動画の書き出しといった高負荷作業でも高い排熱性で安定した性能を保ち、増設などの拡張性にも優れており、クリエイターの挑戦を長期にわたって支える頼もしい一台に仕上がっています。

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  • インターフェースも充実し、幅広いシーンに対応可能

また、クリエイターの想いに寄り添い続けているDAIVが、今年で10周年を迎えます。お得な記念モデルも用意されているのでぜひチェックしてみてください。

柳谷さん柳谷さん

実際にDAIVを使ってみて、使い勝手はいかがでしたか?

菊谷さん菊谷さん

この上部にUSB Type-Cポートがついているのがめちゃくちゃうれしいです! 最近はType-CタイプのSSDでデータをもらうことが多いのですが、デスクトップだと背面にしかポートがなくて手探りで挿すのが面倒だったんですよ。

柳谷さん柳谷さん

電源オフ時に天面の端子をカバーできる蓋もついているので、床置きしても埃が溜まりにくい設計になっています。スペック面では「NVIDIA Studio 認定」を受けており、グラフィックスは「GeForce RTX 5060 Ti」を搭載しているので、重い4K動画の編集も非常に安定して行えます。

菊谷さん菊谷さん

4K動画の編集って信じられないくらい重いんですけど、それがサクサク動いて、これだけのスペックで価格はどれくらいなんですか?

柳谷さん柳谷さん

カスタマイズにもよりますが、標準搭載だと344,800円(税込)ですね。

菊谷さん菊谷さん

30万円台ですか!? 今のグラフィックスの値上がりを考えると、4K動画を編集できるスペックなら50万円くらいするかと思っていました。めちゃくちゃコスパがいいですね、ちょうど買い替えのタイミングだったので本気で欲しくなりました(笑)。

***

柳谷さん柳谷さん

では今日を改めて振りかえっていかがでしたか?

菊谷さん菊谷さん

これまでAIを使ってクリエイトするという発想があまりなかったのですが、今日体験してみて、ここまで実戦で使えるレベルになっているのかと驚きました。特に、AIを使うことで逆に「自分だけのオリジナリティ」を出せるということに気づけたのが大きいです。普段ならAfter Effectsで膨大な時間をかけて作っていたエフェクトも、AIが最高の補助ツールとして一瞬で生成してくれるので、動画編集の最大の悩みである作業時間を大幅に削れますね。

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柳谷さん柳谷さん

おっしゃる通り、AIは人間の仕事を奪うものではなく、クリエイティビティを加速させる強力なアシスタントです。作業時間を短縮できた分、構成や演出などもっと本質的な部分にこだわれますよね。

菊谷さん菊谷さん

はい。HeyGenのようなツールを使えば、顔出しや喋りが苦手な人でも簡単に発信できるようになりますし、動画制作のハードルがぐっと下がると感じました。AIを食わず嫌いせず、これからどんどん業務に取り入れていきたいです。

柳谷さん柳谷さん

今後もぜひ色々ためしてみてくださいね。本日はありがとうございました!

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今日から使えるAI生成活用テクニックがたくさんあったので、まずは小さなことでもぜひ試してみてはいかがでしょうか。また相棒となる大事なPCに悩む人もDAIVなら、安心してデビューできるはずなので、この新生活のタイミングをきっかけに、ぜひチェックしてみてください。

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