―― そのお話を聞くと、よりカーボンファイバーの強度が相当だということがわかりますね。

黒木氏:「実はカーボンファイバーの強さは科学的にいうと共有結合によるもので、ダイヤモンドに近いんです。カーボンファイバーベゼルの表層に織り目が見えるでしょう? この織り目の一束には、1000本の炭素繊維の糸が束ねられています。この糸は、1本が髪の毛の1/10ほどの太さなんです。感覚としては、構造が立体的に連なるとダイヤモンド、平面的に連なるとカーボンファイバーというイメージですね」

カーボンファイバーベゼルの表層に注目してみてほしい

―― 長い期間と研究、そして自社の優れた素材と技術を費やして完成したGST-B100X。完成した姿を見たとき、東レさんはどのように感じましたか?

中西氏:「2年前に初めてお話をいただいたときは、時計のベゼルにカーボン? と今ひとつピンと来なかったんです。でも、その時計がタフネス(耐衝撃)をコンセプトとするG-SHOCKと聞いて、NANOALLOY技術で"耐衝撃性"を向上させた当社のカーボンファイバーはピッタリだな、と(笑)。以降、完成を目指して一緒にお仕事をさせていただきましたが、完成したモデルを一目見た瞬間に欲しくなって、すぐに買いに行きました」

齊藤氏&田邉氏:「ありがとうございます!」

中西氏:「いえいえ。私は営業なので出張などの移動が多くよく、あちこちにぶつけて欠けていないかヒヤッとするのですが、やっぱり丈夫ですね。さすがNANOALLOYだ(笑)と、安心して使っています」

―― GST-B100Xは、東レとカシオという日本のメーカーが強力にタッグを組んで生まれた"日本のものづくり"を象徴する製品といえると思います。この"日本のものづくり"について、両社はどのようにお考えでしょうか。

黒木氏:「高品質、高性能はもちろんですが、技術はひとりよがりになってはいけないと思っています。常にお客様の目線で、お客様が望む製品を開発する。それを心がけていますね。お客様のもとに直接うかがって生の声を聞くことも欠かさないようにしています。今回もそうですが、完成した製品にお客様が満足してくださることに大きなやりがいを感じます」

齊藤氏:「同感です。日々それを目指して技術開発を続けている。今回のG-SHOCK初のカーボンファイバーベゼルも、そのひとつの成果です。これからも、今までの腕時計になかった新しい価値をお客様に提供していきたいですね」

「私たちの自信作、GST-B100Xをぜひ店頭でご覧ください!」

―― 本日はありがとうございました。

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