背景ぼかしと美肌効果が加わる「自分撮り」モード

PowerShot SX730 HSのもうひとつの特徴は、スリムなボディながら、上に180度回転するチルト液晶モニターを搭載していること。液晶をレンズ側に向けることで自分撮りがスムーズに行える。

自分撮りやローアングル撮影に便利なチルト液晶を装備。登録した顔に優先的にピントを合わせる個人認証機能もある

撮影モードのひとつとして「自分撮り」モードを備える点もユニークだ。このモードでは美肌効果によって肌がなめらかに仕上がるほか、自動的に画像処理が行われ、背景部分のみをふんわりとぼかせる。

「自分撮り」モードで撮影。美肌効果と背景ぼかしが自動的に適用され、女性の魅力がいっそう際立った

「自分撮り」モードはモードダイヤルから素早く選べる。必要に応じて美肌効果の度合いを調整したり、背景ぼかしのオン/オフを切り替えることも可能だ

そのほか、58種類のシーンをカメラが認識して各種設定を自動で最適化できる「こだわりオート」モードや、画像処理でブレを抑える「手持ち夜景」モード、最高ISO6400の高感度で撮れる「ローライト」モード、笑顔やウインクのタイミングで自動撮影を行う「オートシャッター」などを搭載。手軽なオート機能はもちろん、ワンランク上のマニュアル露出モードや絞り優先AEモードもある。

絞り優先AEモードで撮影。高倍率ズームを生かせば、画像処理を使わずに背景をぼかしたポートレートを撮ることも可能だ

さらに注目は、Bluetoothを内蔵し、アプリ「Camera Connect」をインストールしたスマホやタブレットと常時接続ができること。一度ペアリングを行えば、カメラの電源がオフでもスマホを操作するだけで、カメラ内の画像をスマホの画面上で確認でき、必要なカットのみを素早く転送できる。

低電力で常時接続ができるBluetooth low energy(BLE)に対応。スマホをリモコンとして利用したり、スマホのGPS機能と連携して画像に位置情報を付加することも可能だ

PowerShot SX730 HSは、そのシンプルな外観からは想像もつかないような高機能を備えている。光学40倍という圧倒的なズーム倍率を生かしてポートレートやスナップ、スポーツ、イベントなどの撮影を楽しんだり、チルト可動液晶と自分撮りモードによって旅先などで記念写真を撮る用途にもうってつけだ。

光学40倍ズームに、効果3段分のレンズシフト式手ブレ補正を内蔵。タイムラグ0.1秒の高速AFや5.9コマ/秒の高速連写、60PのフルHD動画、USB充電対応なども見逃せない

なお、PowerShot SXシリーズのスリムタイプには、液晶はチルトではないが、同じく光学40倍ズームを搭載した「PowerShot SX720 HS」や、ズーム倍率を抑える代わりに、より薄型軽量を誇る光学25倍ズーム機「PowerShot SX620 HS」もラインナップされている。予算と使用目的に応じて自分に合ったモデルを選ぶといいだろう。

PowerShot SX720 HS

PowerShot SX620 HS

モデル:佐藤仁美

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