3D V-NAND採用の超高速2.5インチSSD - 「Samsung SSD 850 PRO」の性能を検証

AS SSD Benchmarkのテスト結果

今度は、SSDに特化したベンチマークソフト「AS SSD Benchmark 1.7.4739.38088」を利用して、パフォーマンスを計測してみた。転送速度の測定では、850 PROのシーケンシャルリードが522.69MB/s、シーケンシャルライトが497.15MB/sだったのに対し、840 PROのシーケンシャルリードは517.39MB/s、シーケンシャルライトは496.17MB/sとなった。やはりスペック通り、シーケンシャルリードは850 PROのほうが高速だ。IOPSの測定では、850 PROの4K-64Thrdのリードが98,761、ライトが80,744だったのに対し、840 PROの4K-64Thrdのリードは96,984、ライトは80,372となり、こちらも850 PROのリードが上回っている。

また、AS SSD Benchmarkには、巨大な単体ファイルのコピーを想定した「ISO」、小さなファイルを多数コピーすることを想定した「Program」、さまざまな大きさのファイルが混在した場合のコピーを想定した「Game」という、3種類のファイルコピーテストが用意されている。このテストの結果は、比較的体感速度に近い。

850 PROのファイルコピー時の転送速度は、ISOが405.65MB/s、Programが264.68MB/s、Gameが305.19MB/sとなり、コピーにかかった時間はそれぞれ、2.65秒、5.32秒、4.53秒となった。一方、840 PROのファイルコピー時の転送速度は、ISOが404.24MB/s、Programが256.83MB/s、Gameが268.24MB/sで、コピーにかかった時間はそれぞれ、2.66秒、5.48秒、5.15秒だ。すべてのテストで850 PROのほうが高速だが、特にGameでの差が大きい。

さらに、コンプレッションベンチマークを計測した。コンプレッションベンチマークは、圧縮が効かないまったくのランダムデータから同じ値が続く圧縮しやすいデータへと、連続的にデータ構成を変えて転送速度を計測するテストである。書き込み時にデータ圧縮を行うSSDでは、グラフが右肩上がりの曲線となるが、850 PROおよび840 PROは、ほぼ水平になっており、圧縮のしやすさに関わらず、安定した性能が得られていることが分かる。