購入後の拡張やメンテナンスも快適

ケース内部は、中央部に大きく空間が確保されていて十分に空気が流れる構造だ。ケーブル類もすっきりと整理されている。

すっきりした内部構造

各所に配置されているファンが黄色だが、そのほかに拡張カード周りやドライブベイ周りにも黄色いパーツが配置されている。これは手で操作して簡単に部品のつけ外しを行えるようにするためのレバーだ。ケース本体の開閉も手回しネジで行えるし、全体的にツールレスで作業できるようになっている。

黄色いレバーを使ってツールレスで作業できる

サイコムのマシンは構成に利用した各パーツの箱やマニュアル、余剰部品などが同梱される。たとえば電源の余りケーブルなどはムリにケース内に泳がせておかず、別部品として提供されるからケース内をすっきりと保ちつつ、必要があれば拡張できる。購入後にパーツの差し替えや拡張を試みたいユーザーにはありがたい。

電源の余剰ケーブルなどパーツ付属品は全て提供される

マウスのポーリングレートを変更できる特殊ポートも装備

本体に電源を入れると、フロントのロゴマークが青く光る。電源ボタン下も左半分が青、右半分がオレンジに光り、にぎやかな印象だ。

電源投入時に光る本体ロゴ

フロントインターフェースはUSB 3.0ポート×1、USB 2.0ポート×2とオーディオポートが用意されているが、USB 3.0ポートを有効にするためには背面に出ている青いケーブルを、背面のUSB 3.0ポートに接続する必要がある。

フロントにはオーディオポートとUSB 2.0ポート×2、USB 3.0ポート×1を配置

フロントのUSB 3.0ポートを有効化するには後ろに垂れ下がったUSBケーブルをUSB 3.0ポートに接続する必要がある

背面にはPS/2ポート×1、USB 3.0ポート×4、eSATAポート×1、LANポート×1、DVIポート×1と、グラフィックスカード側でDVIポート×2とHDMIポート×1が備えられている

背面にはPS/2ポート×1、USB 3.0ポート×4、eSATAポート×1、LANポート×1、DVIポート×1などが用意されている。グラフィックスカード側でDVIポート×2とHDMIポート×1が追加されており、本体側のHDMIポート等はふさがれた形だ。

また特徴的なポートとして「Fatal1ty Mouse Port」がある。普通のUSBポートに見えるが、赤く囲まれているのがそれだ。このポートにマウスを接続すると、マウスのポーリングレートを高くすることができるのだ。この機能を利用するためには、マザーボード付属のROMから「F-STREAM TUNING」というユーティリティをインストールする必要がある。ゲーミングマウスではなく手持ちのマウスを使ってゲームを楽しみたいユーザーは1度試してみるとよいだろう。

付属ユーティリティを使うと、多くのマウスでポーリングレートを切り替えられるようになる