ソニーは1月18日に個人向けPCの2010年春モデルを発表したが、その中にVAIO Zシリーズが含まれていないのを見てガッカリした人も多いのではないだろうか。2008年の誕生以来、VAIO Zシリーズは男の物欲をそそる名機として大きなインパクトを与えてきた。しかし安心してほしい。「主役は遅れて登場する」と言わんばかりに、新たな進化を遂げた最新のVAIO Zが2月16日に発表されたからだ。

主な仕様  [CPU] Intel(R) Core(TM) i7-620M Processor(2.66GHz)  [チップセット] Intel HM57 Express  [メモリ] 4GB  [SSD] 256GB(64GB×4、RAID 0構成)  [ディスプレイ] 13.1型ワイド液晶(1,920×1,080ドット)  [サイズ/重量] 約W314×D210×H23.8~32.7mm/約1.35~1.62kg  [OS] 64bit版Windows 7 Home Premium  [最小構成価格] 159,800円


更なる薄型・軽量化でモビリティが向上

最新のVAIO Zシリーズでは店頭モデルの「VPCZ119FJ/S」と、VAIOオーナーメードモデルの「VPCZ11ZHJ・VPCZ11AHJ・VPCZ11AGJ・VPCZ11AFJ」がラインアップされている。今回はそのVAIOオーナーメードモデルをレビューする。

今回の試用機は、シックな中にも個性が光るプレミアムカーボンを採用

カラーバリエーションはグロリアスカーボン、プレミアムカーボン、ブラック、シルバー、さらに新柄「アクセラレート・デジタルモザイク」としてメタルモザイクとメタルシールドを用意。シックながらも個性をアピールできる仕様となっている。

まずデザイン面では、旧モデルでも十分にスリムだったボディにが、更なる薄型・軽量化が図られている。主な変更パーツとしては、軽量かつ堅牢性に優れたハイブリッドカーボン製の天板、ケース部分を軽量化した光学ドライブ、高い剛性を生む一体型の切削アルミパームレストなど。これにより本体の厚さは24.5mmから23.8mmへ、重量は最軽量時で約1.39kgが約1.35kgへと進化している。数値にするとわずかな差かもしれないが、こうした部分にこそソニーのチャレンジングスピリッツが表れているといえるだろう。

本体前面にはメモリースティックスロットとSDメモリーカード/MMCスロット、ワイヤレスLANのハードウェアスイッチ、マイク入力、ヘッドホン出力を搭載

左側面にはLANポート、HDMI出力、ExpressCard/34スロット、USB 2.0×2を配置

USB 2.0、Blu-ray Discドライブ、D-subを装備した右側面。従来と同じく電源ボタンは液晶ヒンジ部分に配置されている