知りたい情報があったとき、皆さんは何をしますか? ググりますよね。ググるとはGoogleの検索サイトで検索することです。では、SNSでは何をしていますか? もちろん、知り合いと近況をシェアしたり、メッセージをやり取りしたりしていますよね。
ところが、若い世代は少し違うのです。情報を知りたいとき、検索サイトではなくSNSで検索します。例えば、そろそろ日焼け止めを買いたいと思ったとき、若い人はTwitterの検索欄に「日焼け止め」と入力します。
「日焼け止めまだ買ってない」「日焼け止めをお店で見てきた」などのツイートが見つかると、「やっぱり買いどきなんだ」とわかります。また、「ここのメーカーの日焼け止めが去年よかった」「このメーカーのは匂いがきつくて合わない」などのリアルな声も拾えます。
次にInstagramを開きます。Instagramでは「#日焼け止め」とハッシュタグで検索します。すると、コスメに詳しい女性がおすすめの日焼け止めを紹介しています。「この人がすすめるならよいのかも」と判断できます。さらに、持ち歩くときはパッケージがかわいいことも重要なので、投稿された画像でしっかり確認します。ずらりと並ぶ画像なら、好みのデザインを一目で探せますね。そして、サイズや原材料、価格などの詳細情報を知りたくなったら、商品名でググります。
以上は商品の情報を得るときの例ですが、お出かけスポットやグルメ、好きな芸能人などの情報でも同様です。SNSで検索したあとで、検索サイトを使っています。なぜ最初はSNSなのでしょうか。
クチコミとスピード感が重要
ググらずにSNSで検索する理由は、SNSの投稿を信頼しているからです。彼ら彼女らは普通の人たちの率直な意見、すなわちクチコミを重視します。Twitterでは飾らない言葉で情報を発信している人たちがたくさんいます。また、Instagramでは自分たちよりちょっと詳しいインフルエンサーたちのアドバイスを聞けます。ショッピングサイトのクチコミもあてにならない今、もっとも信頼できる情報はSNSにあるのです。
そしてスピード感も大切。とにかく早く知りたいと思ったとき、ネットメディアの更新を待っている時間はありません。TwitterやInstagram、または友人からのLINEのほうが欲しい情報をすぐに入手できます。そしてSNSなら、短い文章や一目でわかる画像・動画で情報がシェアされています。あっという間に情報を把握できるのです。
また、自分でキーワードを入力して検索するだけでなく、自分の興味があるジャンルを発信するアカウントをフォローすることで、自然に最新情報が集まる環境を作れます。Instagramではハッシュタグもフォローしておけば、広く情報を得られます。いちいち検索サイトで検索するよりもずっと効率的です。
では、SNSの利用目的に、知り合いや友達との交流は含まれないのでしょうか。「TesTee Lab」が2020年2月に発表した「SNSの検索機能に関する調査」では、高校生、大学生ともTwitterとInstagramの利用目的の1位は「情報収集」になっています。特にTwitterでは、高校生、大学生とも90%以上の人が「情報収集」に使っていると回答。
2位が「検索ツールとして」使っているとのことで、ニュース性の高いTwitterならではといえます。Twitterの3位、Instagramの2位に「知り合いの投稿を見る」が入っています。情報収集が最大の目的で、知り合いとの交流はその次の目的ということですね。
若い世代の特徴として説明してきましたが、「自分もSNSで検索している」というオトナも少なくないでしょう。まだSNSを検索ツールとして使ったことがない人は、ぜひ活用してみてくださいね。