8月に日本でも発売になるサムスンの新型折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold7」と「Galaxy Z Flip7」に世界中から注目が集まっています。日本ではまだまだ「折りたたみスマートフォン? そんなのあったかなあ」というくらいの認識かもしれません。しかしこの2機種はもはや普通のスマートフォンを置き換えてしまうくらい、本体が薄く軽量なモデルなのです。

  • Galaxy Z Flip7(左)とGalaxy Z Fold7(右)

Galaxy Z Fold7を手に持つと、普通のスマートフォンにしか見えません。外側のディスプレイサイズは6.5インチで縦横比は21:9、数世代前のソニーの「Xperia」シリーズと同じアスペクト比であり、このまま違和感なく使うことができます。さらに本体質量は215gで、各社のフラッグシップクラスのスマートフォンより軽量です。このまま何も言われなければ、Galaxy Z Fold7が折りたたみスマートフォンであることを知らずに閉じたまま使ってしまいそうです。

  • 見た目は普通のスマートフォンと変わらない

閉じた状態で横から見ると、中央にスリットが入っておりここから開くことができるわけです。この状態での厚さは8.8mm。今やスマートフォンにケースを着けて使っている人が大半でしょうが、普通のスマートフォンにケースを装着すると全体の厚みは9mm、いや10mmを超えることも一般的です。Galaxy Z Fold7は普通のスマートフォンとほぼ変わらぬ厚さと重量ながらも折りたたみスマートフォンなのです。

  • 厚さは8.8mmしかない

そして本体を開くと8インチの大きなメインディスプレイが現われます。スマートフォンを使っていてより大きな画面で動画を見たい人や、2つのアプリを同時に開きたいと思うことがあるでしょう。しかし普通のスマートフォンの縦長画面では表示領域に制限があります。Galaxy Z Fold7なら、普段は普通のスマートフォン、しかし必要な時に本体を開けば正方形のタブレットとして使えるのです。

  • 8インチの大画面が使える

本体を開いたときの厚さは4.2mmです。ここまで薄いと開いたままブリーフケースに入れても違和感なく納まるでしょう。このようにGalaxy Z Fold7は折りたたみスマートフォンの概念を大きく変え、普通のスマートフォンから買い替えようと考える人を増やすでしょう。

  • 開くと4.2mmの激薄サイズ

実際に便利な使い方は2つのアプリの同時使用で、目的地をブラウザで検索しながら、地図で場所を確認するとか、SNSアプリを2つ並べてそれぞれのタイムラインに書き込むとか、動画を見ながらメモを取る、などなど今までのスマートフォンではできなかったことが容易にできます。また最近流行りのAI機能でも、ブラウザや文章を開いて要約や翻訳をする際、2つの画面を同時に開けられ便利。ビジネスシーンで活用すれば業務もはかどります。

  • 2つのアプリやウィンドウを開けるので仕事もはかどる

また今回の新製品はサムスンの「DeX」機能にも対応。これは外付けモニターに接続すると、パソコンのような専用のデスクトップ画面を使うことができます。自宅に余ったHMDI端子付きのTVがあれば、スマートフォンの外付けディスプレイとして利用できるだけではなく、パソコンのように複数のアプリやウィンドウを開いて作業が行えるのです。また単純にゲームプレイ用に外付けモニタを活用するのもいいでしょう。Galax Z Fold7はスマートフォンの活用の幅を広げてくれるのです。

  • ゲームも快適。外付けモニタがGalaxy Z Fold7活用を広げる

前のモデル「Galaxy Z Fold6」は本体を閉じたときの厚さは12.1mmとかなり厚く、質量は239g。また開いたときの画面サイズも7.6インチであり、普通のスマートフォンとしてはサイズが大きく、画面サイズが広いメリットを活かしきれませんでした。新製品のGalaxy Z Fold7はヒンジ部分の改良や本体の部材改良で薄さと強度を両立しています。またカーボンファイバーシートによる放熱高価も高く、Snapdragon 8 Elite for Galaxyというハイスペックなチップセットを搭載しながら、長時間のゲームプレイも可能です。

  • 薄さと軽さを両立させたパーツの改良

もう1つの折りたたみスマートフォン、Galaxy Z Flipは閉じると手のひらにすっぽりおさまる小型なボディーが特徴です。閉じたままでも使える4.1インチの外画面は天気予報やカレンダーなどのウィジェットを使ったり、電話やカメラなどのアプリも利用可能。さらにSNSや動画アプリも使うことができます。前のモデルより外画面サイズが大型化したことで、表のカバー面をすべてディスプレイとして使うことができます。

  • 4.1インチ外画面搭載のGalaxy Z Flip7

閉じたときの厚さは13.7mmで、縦折スマートフォンとして最薄級のサイズだといいます。前モデルより薄くなりポケットにも入れやすく、カバンからも出し入れしやすくなっています。

  • より薄くなった本体

実は縦折りスマートフォンは、本体を開けば普通のスマートフォンと操作性は一切変わりません。しかし使わない時は折りたたんで気軽に収納できますし、取り出した際も本体を開かず外画面で大抵のことは出来るのです。最近のスマートフォンは大型化が進み、ネックストラップで首からぶら下げるなど持ち運びに苦労するようになりました。Galaxy Z Flip7なら普段は手のひらサイズ、開けば6.9インチ画面のスマートフォンとして使えるのです。

  • 開けば見た目は普通のスマートフォンだ

折りたたみスマートフォンは本体を曲げた状態でも使うことができます。一番使い勝手が高いのはテーブルの上などに置いて写真を撮る時で、三脚不要で簡単に自撮りもできます。ビデオ会議するときも同様に本体をL字型に折り曲げて机の上に置けばすぐに参加可能です。またL字に曲げて横向きに持ち、ハンディカムのように動画を撮るなど、普通のスマートフォンではできなかった使い方もできるのです。

  • 折りたたみスマートフォンならではの使い方もできる

本体カラーはそれぞれ4色。ミントカラーのみサムスンオンラインストアの限定、またドコモ、KDDI、ソフトバンクそれぞれキャリアによって色は異なります。折りたたみスマートフォンのことをなんとなく知っていた人や、全く知らなかった人でも、Galaxy Z Fold7とGalaxy Z Flip7を触ってみたら新しい感覚に驚きを覚えるかもしれません。この夏、新型Galaxyで折りたたみスマートフォンデビューしてみるのもいいでしょう。

  • 折りたたみスマホデビューしたくなる製品だ