Windows 8.1を使う以上、否応(いやおう)なしにスタート画面を使わなければならない。もちろんスタートメニューを擬似的に再現するアプリケーションも存在するが、せっかくだからスタート画面を使いこなしたほうが前向きだ。スタート画面の「タイル」サイズを変更、並びを整理して、使いやすくしよう。

サイズを「小」にして1画面に多くのタイルを集める

スタート画面のタイルは、「大」「ワイド」「中」「小」と4種類のサイズに変更できる。「小」は内容を動的に更新する「ライブタイル」が無効になるが、スタート画面をアプリケーションランチャーとして使うのであれば、ライブタイルもさほど重要ではない。

タイルサイズを「小」にするのは、おすすめの1つだ。スタート画面に多くのタイルが並ぶと、右方向にスクロール可能になるが、目的のタイルをタップ/クリックするまでの操作手順が増える。よって、デスクトップ/ノートPCでは使いにくさを生み出す要因ともなる。

Windows 8.1は複数のタイルを一度に変更できるので、よく使うアプリはサイズだけを変更し、1画面に収めてしまおう。さらに使用頻度の低いアプリはピン留めを外し、検索したほうが早いはずだ。

サイズを変更するタイルを右クリック/長押しし、アプリバーの「サイズを変更する」-「小」とクリック/タップする

選択したタイルのサイズが「小」になり、多くのタイルが1画面に収まるようになった

用途に応じてグループをまとめる

タイル(アプリ)をドラッグ&ドロップで移動できるのは、直感的に分かるのではないだろうか。さらにジャンルや用途によって異なるアプリを、1つのグループにまとめると便利である。

今回はWindowsストアアプリとデスクトップアプリを区別してグループ分けしたが、ネット関係や仕事関係、ゲームなど大まかなジャンルに分ける方法をおすすめしたい。

グループを移動させたいアプリ(のタイル)を、マウスや指でドラッグ&ドロップする

これでアプリが移動した。操作時に現れる区切り線を参考に、各グループの境界を把握しよう

タイルを右クリック/長押しで複数選択し、ドラッグ&ドロップすれば素早く整理できる

グループ名を付けて分かりやすくする

Windows 8では煩雑な操作を求められたが、Windows 8.1は直感的にグループ名を付けることが可能になった。もちろん必ずしも必要ではないが、名前があれば、アプリをグループ分けするのも分かりやすいだろう。

任意のタイルを右クリック/長押し、グループ名のテキストグループをクリック/タップ。分かりやすいグループ名を入力して「Enter」キーを押す

同じ操作を行えば各グループに名前を付けられる。なお、スタート画面の編集モードは、アプリバーの「カスタマイズ」ボタンをクリック/タップしても切り替えられる

一部のアプリはタイルサイズを大きくする

冒頭で述べたように「天気」など一部のアプリは、ライブタイルを有効にすることで、起動せずに情報を取得できる。ちょうどWindows VistaからWindows 7まで使われていたWindowsガジェットのような使い方が可能だ。

筆者がおすすめするのは、「天気(大)」「カレンダー(中)」「ニュース(ワイド)」といった設定だ。特に「天気」はこれ以外のサイズだと表示される情報も少なく、あまり見栄えがよくない。

タイル(ここでは「天気」)を右クリック/長押しし、アプリバーの「サイズを変更する」-「大」とクリック/タップする

この操作でスタート画面に情報が表示される。なお、ライブタイルが表示されない場合は、一度アプリを起動してからスタート画面に切り替えるとよい

今回のポイントは「1画面にタイル(アプリ)」を収めるということ。たくさんのアプリをインストールしている場合、1画面に収めることは難しいかもしれないが、使用頻度を踏まえて取捨選択するとよい。よく使うアプリをスタート画面から1アクション(クリック/タップ)で起動できるようにしておくと、よりスムーズな操作性となるだろう。

今回のカスタマイズを施したスタート画面。タイルサイズに緩急を付けるのもポイントだ

阿久津良和(Cactus)