今回はDev Drive(詳細は公式ドキュメントを参照)の能力を検証しようと思っていたが、CanaryチャネルのWindows 11 Insider PreviewにDev Homeをインストールしても「設定」の「システム/ストレージ/ディスクとボリューム」は変化せず。

仮想マシン上のDevチャネルで試してみると、「インターフェイスがサポートされていない」とのエラーメッセージで動作しなかった。おそらくVHDX上のドライブにVHD/VHDXファイルであるDev Driveの作成を試みたからだろう。

  • Windows 11 Insider Preview ビルド23471でDev Homeを実行した状態

さて、ネタを変えて今回の本題へ。エクスプローラーのアドレスバーは入力したファイル・フォルダー名を補完する補完追加機能や、入力した文字と合致するパスを提案するオートサジェスト機能を備えている。

  • 補完追加機能

  • オートサジェスト機能

長年のWindowsユーザーには定番の機能だが、先日フッと気付いたのが、「機能の有無を制御する設定が見当たらない」のだ。フォルダーオプションの「表示」タブにあったような気がしたが、勘違いのようである。手元の資料を探してみたところ、両機能を制御するレジストリエントリーがあったので、こちらを紹介しよう。

  • 補完追加機能を無効にするには、Windows PowerShellを起動し、下記の内容をコピー&ペーストして「Enter」キーを押す

reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\AutoComplete" /v "Append Completion" /d "no" /f

  • オートサジェスト機能を無効にするには、Windows PowerShellを起動し、下記の内容をコピー&ペーストして「Enter」キーを押す

reg add "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\AutoComplete" /v "AutoSuggest" /d "no" /f

起動済みエクスプローラーに変化は生じないが、新たに起動したエクスプローラーや「ファイル名を指定して実行」では、設定が即座に反映される。

  • アドレスバーに文字を入力しても補完追加機能が働かない

なお、各機能を再び有効化する場合、補完追加は「reg delete "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\AutoComplete" /v "Append Completion" /f」。オートサジェストは「reg delete "HKCU\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\AutoComplete" /v "AutoSuggest" /f」を実行して、先に作成したレジストリエントリーを削除すればよい。