Microsoftは米国時間2021年4月8日、64ビット版OneDriveのパブリックプレビューをリリースしたと公式ブログで発表した。現在のブランド名に改称する以前の2012年8月に登場したWindows 8は、すでに64ビット版が主流になりつつあり、当初は64ビット版OneDriveも順次登場すると思っていたが、それから約9年。ここまで待たされるとは想像できなかった。

  • 現在のOneDriveクライアント(ビルド21.052.0314.0001)。当然ながら32ビット版である

64ビット版OneDriveはこちらからダウンロードできるものの、インストールまでには一手間必要である。OneDriveクライアントは透過的にバージョンアップするため、セットアップファイルを実行すれば済むと思いきや、筆者の環境ではOneDriveクライアントのアンインストールが必要だった。

  • 筆者の環境ではOneDriveクライアントをアンインストールしないと、64ビット版OneDriveをインストールできなかった

  • 検索ボックスに「アプリ」と入力して「プログラムの追加と削除」を選択。テキストボックスに「OneDrive」と入力し、「アンインストール」→「アンインストール」と順にボタンをクリック/タップする

通常のバージョンアップと異なり、Microsoftアカウントへのサインインを求められ、再びセットアップウィザードを実行せざるを得なかった。別の環境ではOneDriveはサインインも自動的に行われたが、OneDrive for Businessは再設定が必要。なお、Windows 10 Insider Previewではすでに64ビット版OneDriveがインストールされていた。

  • 64ビット版OneDrive更新時はセットアップウィザードを実行する環境も存在する

  • タスクマネージャーで確認すると、「32ビット」の文字が消えていた

  • 64ビットに対応したOneDriveクライアントは、ビルド21.062.0328.0001に更新していた

64ビット版OneDriveへの更新自体は難しくないものの、先の公式ブログによれば正式リリース時は自動的に64ビット版へ更新されるという。現時点で同期速度や内容に変化はないので、新しもの好きでなければ正式版のリリースを待った方がいいだろう。