「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。

パソコンヘビーユーザーのなかには、Linux環境でMicrosoft Edgeを使っているかたもいるだろう。本稿執筆時点でLinux版Microsoft EdgeはDevチャネルのみ配信しているが、最新版(バージョン91.0.831.x)では、Microsoftアカウントによる同期に対応した。ただし、AAD(Azure Active Directory)アカウントは未対応である。

  • Linux版Microsoft Edgeを起動し、アドレスバーに「edge://flags/#edge-msa-sign-on-enabled」と入力して「Enter」キーを押す。ドロップダウンリストから「Enabled」を選択し、「再起動」ボタンをクリックする

同期機能を有効にするには「試験段階の機能」で「MSA Sign In」を有効にしなければならないが、基本的操作はWindows 10と変わらない。ここでは2要素認証を有効にしたMicrosoftアカウントと、Microsoft Authenticatorを用いた手順を紹介する。

  • プロファイルアイコン→「サインイン」ボタンと順にクリックする

  • テキストボックスにMicrosoftアカウントのアドレスを入力して「次へ」ボタンをクリックする

  • 「通知の送信」ボタンをクリックする

  • スマートフォンでMicrosoft Authenticatorを起動し、表示された番号をタップする

  • Microsoftアカウントのサインインを終えたら、「同期」ボタンをクリックする

Windows 10版Microsoft Edgeをお使いのかたなら、特段難しい操作は必要ない。数分程度待つと同期対象である、お気に入りやMicrosoft Edgeの設定、個人情報などがLinux版Microsoft Edgeに加わっていく。同期項目は「設定」の「プロファイル/同期」で取捨選択する点もWindows 10版Microsoft Edgeと同じだ。

  • 同期機能により拡張機能が順次有効になり、お気に入りなどもLinux版Microsoft Edgeに加わっていく

  • 「edge://settings/profiles/sync」を開けば、同期対象を取捨選択できる

なお、Linux版Microsoft Edgeの同期機能は開発途上のため、安定動作する保証はない。動作が不安定だと感じたときは同期機能を無効にした上で、プロファイルフォルダ「~/.config/microsoft-edge-dev/Profile*」を削除する。それでも改善しない場合は「~/.config/microsoft-edge-dev/」「~/.cache/Microsoft/」「~/.cache/microsoft-edge-dev/」という、ローカルブラウザの設定に関する3つのディレクトリーを削除してほしい。