「Windows 10ミニTips」は各回の作成時点で最新のWindows 10環境を使用しています。
デスクトップPCで休止状態は必要だろうか。答えはPC使用スタイルによって異なると思うが、バッテリー駆動するノートPC・2-in-1 PCは、スリープ状態からバッテリー残量に応じて休止状態になる機能や、低消費電力の待機状態でもInstantGoでアプリコンテンツの更新を行うモダンススタンバイが有益かも知れない。
だが、コロナ禍でデスクトップPCの使用頻度が著しく高まった筆者は、YouTubeの自然音を流すチャンネルをBGMとしてPCに設定、スリープどころか休止状態を用いることは皆無になってしまった。そこで、電源プランの「詳細な電源設定の変更」(電源オプション)内にある「スリープ」から、休止状態にする項目で「設定:なし」を選び、操作しない時間が長くとも「休止」への移行を無効にしている。
しかし、休止状態のデータを格納する「Hibernate.sys」ファイルは健在だ。Windows 10は実装したメモリーの40%をHibernate.sysで確保する。
現状リモートワークが主体となった人で、休止状態を使わないデスクトップPCであれば、Hibernate.sysファイルは不要だろう。こちらは「Powercfg」コマンドで休止状態を無効にできる。
ちなみにHibernate.sysファイルは「powercfg /h /size 100」など、パーセンテージでサイズを指定できる。ただし、小さすぎる場合はBSoDエラーを引き起こす要因になりかねず、既定値である40%未満には変更できない。より小さくしたい場合は、筆者のように休止状態を無効化した方がよい。