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デスクトップPCで休止状態は必要だろうか。答えはPC使用スタイルによって異なると思うが、バッテリー駆動するノートPC・2-in-1 PCは、スリープ状態からバッテリー残量に応じて休止状態になる機能や、低消費電力の待機状態でもInstantGoでアプリコンテンツの更新を行うモダンススタンバイが有益かも知れない。

だが、コロナ禍でデスクトップPCの使用頻度が著しく高まった筆者は、YouTubeの自然音を流すチャンネルをBGMとしてPCに設定、スリープどころか休止状態を用いることは皆無になってしまった。そこで、電源プランの「詳細な電源設定の変更」(電源オプション)内にある「スリープ」から、休止状態にする項目で「設定:なし」を選び、操作しない時間が長くとも「休止」への移行を無効にしている。

  • 電源プランの内容。休止状態を無効にしたい場合、自分で有効にする必要がある

しかし、休止状態のデータを格納する「Hibernate.sys」ファイルは健在だ。Windows 10は実装したメモリーの40%をHibernate.sysで確保する。

  • このPCのメモリーは64GBのため、約40%の27GBが確保されている

現状リモートワークが主体となった人で、休止状態を使わないデスクトップPCであれば、Hibernate.sysファイルは不要だろう。こちらは「Powercfg」コマンドで休止状態を無効にできる。

  • 「Win」+「X」キー→「A」キーと順に押すか、スタートを右クリック/長押しし、「Windows PowerShell(管理者)をクリック/タップする

  • プロンプトに「powercfg /h OFF」と入力して「Enter」キーを押す

  • 「Hibernate.sys」ファイルがルートフォルダーから取り除かれた

ちなみにHibernate.sysファイルは「powercfg /h /size 100」など、パーセンテージでサイズを指定できる。ただし、小さすぎる場合はBSoDエラーを引き起こす要因になりかねず、既定値である40%未満には変更できない。より小さくしたい場合は、筆者のように休止状態を無効化した方がよい。